虎狛神社 (調布市)とは? わかりやすく解説

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虎狛神社 (調布市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/10 09:15 UTC 版)

虎狛神社
所在地 東京都調布市佐須町1-14-3
位置 北緯35度39分41.1秒 東経139度33分01.4秒 / 北緯35.661417度 東経139.550389度 / 35.661417; 139.550389 (虎狛神社 (調布市))座標: 北緯35度39分41.1秒 東経139度33分01.4秒 / 北緯35.661417度 東経139.550389度 / 35.661417; 139.550389 (虎狛神社 (調布市))
主祭神 大歳御祖神
社格 式内社
郷社
創建 崇峻天皇2年(588年)[1]
本殿の様式 一間社流造りの見世棚造り
例祭 10月第1日曜日
地図
虎狛神社
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虎狛神社(こはくじんじゃ)は、東京都調布市佐須町の深大寺周辺にある神社。祭神は大歳御祖神。武蔵国多摩郡の延喜式内「虎柏神社」の論社。旧社格は郷社、旧佐須村の鎮守。

由緒

崇峻天皇2年(588年)2月に、大歳御祖神を勧請し創建された。[2]

その後、満功上人か天平5年(732年)に深大寺を創建した。虎狛神社に満功上人の祖父母が祀られ、深大寺の守護神とした。[3]

満功上人の祖母「虎」、里長だった祖父「右近」が住んでいた佐須村の旧名「狛野の里」が、社名「虎狛」の起源とされている。なお、満功上人の祖母は、朝鮮半島からの渡来人と考えられている。[3]

その後、満功上人が天平勝宝2年(750年)に創建した虎柏山日光院「祇園寺」が虎狛神社の別当となり、江戸時代まで祭司を行った。 虎狛山祇園寺には、満功上人の父母が祀られている。[2]満功上人の父「福満」は渡来人、母は祖父「右近」と祖母「虎」の娘であった。

社格

祭神

主祭神

相殿神

文化財

調布市指定有形文化財

本殿
  • 本殿(市指定有形文化財)(平成24年3月30日)
天和3年(1683年)に建立された。文化12年(1815年)に修復された。建築形式は、一間社流造りの見世棚造り。当初の屋根は茅葺だったが、現在は銅板葺となっている。[6]
  • 本殿附棟札三枚(市指定有形文化財)(平成24年3月30日)
天平勝宝2年(750年)の棟札には『奉再建』と刻まれていた。
天和3年(1683年)の棟札には『奉造社頭一』と刻まれていた。
文化12年(1815年)の棟札には、修復した旨が刻まれていた。[6]

その他

  • 鳥居
文政11年(1828年)建立された、石造りの鳥居。
  • 狛江郷佐須邨虎狛神社之碑
佐須村名主の温井義邦が文章、深大寺住職の79世堯偏が筆をとり、氏子達が文政11年(1828年)に建立した。[7]
  • 狛犬
明治41年建立
  • 拝殿

境外社

温井豊後が建立した以下の神社を明治44年(1911年)に合祀したが、昭和17年(1942年)に旧地に再祀された。[5]

佐須神明宮
樫の木稲荷
  • 佐須神明宮
祇園寺の東側に隣接している。
[住所] 東京都調布市佐須町4丁目43−5
[旧別当] 祇園寺
[祭神] 天照皇大神(あまてらすおおかみ)
[行事] 例大祭(12月13日)
  • 樫の木稲荷
晃華学園の敷地内の南西角に鎮座している。武蔵七党の西党に属していた「狛江入道」の館跡と伝えられている。
[住所] 東京都調布市深大寺南町2丁目14−7
[祭神] 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
[行事] 初午祭(2月初午の日)

行事 [5]

  • 月祭(1月、10月を除く毎月13日)
  • 虎狛神社元旦祭(1月1日)
  • 稲荷神社初午祭(2月初午の日)
  • 虎狛神社大祭(10月第1日曜日)
  • 神明宮大祭(12月13日)
  • 新嘗祭(12月13日)

その他

つげ義春

交通

脚注

  1. ^ 江戸名所図会 1927, p. 300.
  2. ^ a b c 新編武蔵風土記稿 佐須村.
  3. ^ a b 『深大寺縁起』
  4. ^ 『北多摩神社誌』(出版社:北多摩神道青年会むらさき会、発行日:1976年)
  5. ^ a b c 由緒案内板『虎狛神社』(設置者:虎狛神社、設置日:平成27年1月)
  6. ^ a b 市指定有形文化財(建造物)『虎狛神社本殿 附 棟札三枚』(設置者:調布市教育委員会、設置日:平成24年11月30日)
  7. ^ 調布市ホームページ.
  8. ^ travelog-jpn お社巡りと旅の備忘録 - 武蔵の式内社 虎狛神社(調布市) と 池ノ上神社 の巨樹”. 2019年10月28日閲覧。
  9. ^ 『無能の人・日の戯れ』(新潮文庫、1999年9月10日発行)

参考文献

関連文献

  • 斎藤長秋 編「巻之三 天璣之部 狛江入道舊館地」『江戸名所図会』 2巻、有朋堂書店〈有朋堂文庫〉、1927年、302-303頁。NDLJP:1174144/156 

関連項目



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