蘇州交響楽団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/29 01:48 UTC 版)
| 蘇州交響楽団 | |
|---|---|
| 原語名 | 簡体字中国語: 苏州交响乐团 英語: Suzhou Symphony Orchestra |
| 出身地 | |
| ジャンル | クラシック音楽 |
| 活動期間 | 2016年 - |
| 公式サイト | 苏州交响乐团 |
蘇州交響楽団(そしゅうこうきょうがくだん、簡体字中国語: 苏州交响乐团、英語: Suzhou Symphony Orchestra、略称:SZS)は、中国の江蘇省蘇州市に本拠を置くオーケストラ。
概要
2016年に蘇州市と蘇州工業園区が中心となり、民間との共同出資により設立された。団員は、オーディションにより中国国内だけでなく、世界18の国と地域から集められた[1][2]。本拠地は、日本の豊田泰久が音響設計を担当した、蘇州金鶏湖コンサートホール[1][3][4]。
本拠地での定期演奏会に加えて国内外で活発なツアーを行っている。2017年、初のヨーロッパツアーを実施し、フランス、ドイツで公演を行う。2018年、日中平和友好条約締結40周年を記念した初の日本公演及び台湾・シンガポールでも演奏会を開催[2]。2019年には、春節期間中にニューヨークの国連本部に招かれ公演を行った[1]。2024年の中国上海国際芸術祭では、首席指揮者の許忠 (ジョン・シュウ) の主導により、蘇州交響楽団が上海オペラハウスのミュージシャンと共同で、ベートーヴェン交響曲全曲演奏を1日で行った[5]。2025年、中加国交樹立55周年及び蘇州市とビクトリア市の姉妹都市提携45周年を記念し、カナダ公演を実施した[6]。
これまでに、リッカルド・ムーティ、クリストフ・エッシェンバッハ、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン、アンネ=ゾフィー・ムター、マキシム・ヴェンゲーロフなど、世界的な指揮者やソリストと共演している。また、世界の主要なオーケストラ、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団、パリ管弦楽団などと提携し交流を深めている[1]。
音楽監督・首席指揮者
- 陳燮陽 (チェン・シェヤン) (音楽監督 2016年- )
- 許忠 (ジョン・シュウ) (首席指揮者 2016年- )
国際文化事業及び教育・育成部門
2017年から、金鶏湖国際ピアノコンクールと金鶏湖国際作曲コンクールを開催し、国際的な人材の発掘と、新作交響楽作品の創出を支援している。また、2022年に蘇州ユース交響楽団、2023年に蘇州交響楽団附属合唱団を設立し、芸術教育と合唱文化の普及を促進するとともに、蘇州交響楽団本体のシーズン演奏会の支援団体ともなっている[1][7]。
脚注
出典
- ^ a b c d e “苏州交响乐团” (中国語). 苏州交响乐团. 2025年10月25日閲覧。
- ^ a b “蘇州交響楽団 初来日演奏会”. 日本中国友好協会兵庫連合会 (2018年7月16日). 2025年10月25日閲覧。
- ^ “蘇州交響楽団の新シーズンが開始”. 蘇州工業園区管理委員会 (2025年9月17日). 2025年10月25日閲覧。
- ^ “金鶏湖コンサートホール / 蘇州”. NAGATA ACOUSTICS. 2025年10月25日閲覧。
- ^ “Xu Zhong Aims for World Record by Performing Beethoven’s symphony Cycle in 9 Hours” (英語). OPERAWIRE (2024年10月8日). 2025年10月25日閲覧。
- ^ “カナダに響き渡った江南の音”. 蘇州工業園区管理委員会 (2025年9月17日). 2025年10月29日閲覧。
- ^ “Suzhou Symphony Orchestra Affiliated Chorus” (英語). 苏州交响乐团. 2025年10月25日閲覧。
外部リンク
- 苏州交响乐团 - 公式ウェブサイト
- 蘇州交響楽団のページへのリンク