薛漁思
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 10:20 UTC 版)
薛漁思(せつぎょし)は中唐の文人。伝奇集『河東記』の撰者。南宋の洪邁『夷堅志』の支癸序(夷堅支志癸集序)に「薛渙思之河東記」と記されているので名は渙思(かんし)であった可能性もあるが[1]、晁公武(ちょうこうぶ)『郡斎読書志』(衢州本)巻13や、朱勝非(しゅしょうひ)(カ?)『紺珠集(こんじゅしゅう)』巻7では「薛漁思」とされているので漁思で正しいと思われる[2]。
- ^ 今村与志雄訳『唐宋伝奇集(下)』岩波文庫、1988年、「胡媚児(こびじ)」訳注。
- ^ 赤井益久, 岡田充博, 澤崎久和「『河東記』訳注稿(1)」『名古屋大學中國語學文學論集』第27巻、名古屋大學中國文學研究室、2014年、 21-47頁、 doi:10.18999/joucll.27.21、 ISSN 0387-5598、 NAID 120005496461。
- ^ 前野直彬『六朝・唐・宋小説選』(中国古典文学大系24)「解説」、平凡社、昭和43年。溝部良恵『広異記・玄怪録・宣室志他』(中国古典小説選6)「河東記(抄)解説」、明治書院、2008年。
- ^ 前掲岡田論考、前野解説。
- ^ 岡田前掲論考。
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