蔵助沢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/26 08:34 UTC 版)
蔵助沢(くらすけざわ)は[1]、青森県にある岩木山の南斜面を流下する一渓流である[2]。1975年8月6日未明、集中豪雨の影響で大規模な土石流が発生した(岩木山百沢土石流災害)[3]。
概要
蔵助沢は、岩木山の南斜面を流下する一渓流で、標高1,450メートル付近の鳥海爆裂火口に近接する種蒔苗代と呼ばれる小池(小火口)に源を発する。標高1,100メートル付近で、東側の蔵助畑沢と西側の畑ケ沢に分岐し、標高900メートル付近で再び合流して流下する[2]。
百沢土石流災害
1975年8月6日午前3時ころ[4]、蔵助沢において集中豪雨による大規模な土石流が発生。22人が死亡し、31人が重軽傷を負った[4][5][6]。この土石流災害により特に大きな被害を受けたのは、青森県の中津軽郡岩木町百沢地区(現・弘前市)であり、この地区には2年後(1977年8月6日)に犠牲者を供養する「示現堂」が建てられている[4]。
脚注
- ^ 青森県 水管理・国土保全局 (PDF) [1][2][3]
- ^ a b 青森地方裁判所弘前支部 昭和53年(ワ)131号 判決 [4]
- ^ 岩木山南麓に発生した土石流について (PDF)
- ^ a b c 深夜の土石流 集落を襲う (PDF) - 宮澤清治
- ^ 岩木山蔵助沢土石流の概要 (PDF)
- ^ 昭和50年8月6日青森県岩木町百沢地区および山形県北部に発生した集中豪雨災害現地調査報告 (PDF)
参考文献
- 岩木山百沢土石流災害調査報告書 - 岩木山百沢土石流災害調査委員会
- 蔵助沢のページへのリンク