茶巾ズシとは? わかりやすく解説

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茶巾ズシ

(茶巾縛り から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/20 12:31 UTC 版)

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茶巾ズシ[1][2]茶巾ずし[3][4][5][6]茶巾すし[要出典])は、スカートを捲り上げて裾を縛る遊び、あるいは悪ふざけ、いじめ方。茶巾絞り[7][8]茶巾しぼり[9][10][11])、茶巾[11]茶巾むし[10]とも呼ばれる。

概要

捲りあげたスカートを持ち上げて頭で縛り[1]、上半身(手・腕)の自由を奪い、視覚確認のままならない状態で身体的危害をくわえる[8]

田中雄二によると、スカートを頭のところでしばる姿が茶巾寿司そっくりなのでこう呼ばれているらしい、という[11]。また、大抵はトイレ辺りでこの茶巾をやられ、腹のあたりをモップか何かでやられる、という[11]

山崎森によると、スカートめくり、タッチ、ノゾキ、解剖、オカマ[注釈 1]、半スト[注釈 2]などと同様に、性産業から取り入れた性的いじめであり、性の自由化、商品化に伴う性風俗・文化の影響と考えられる、という[2]

メディアにおける茶巾ずし

  • 新藤兼人脚本・監督の映画『ブラックボード』の「85 校舎の裏」のシーンで、矢沢智子 (15歳、佐野量子) は、いじめグループに囲まれ、グループの一人が「ちゃきんごっこだよ、ちゃきんずし知らねえのか」と発言、グループのリーダー樋口房江の「一人じゃやれねんだから、やってやんな」との命令一下、寄ってたかって、ちゃきんずし。スカートを両方からまくりあげて頭上で結ぶ。白いパンティが現れて両脚がむきだしになる。そこへ、安井猛 (辻輝猛)が槇田五郎 (南渕一輝)と杉原義夫 (阿部征夫)を従えて現れ、矢沢智子は助けられて安井猛の子分となった[12]

脚注

注釈

  1. ^ 男の子の尻を出させコーラびんなどを入れる[2]
  2. ^ 下半身を裸にする[2]

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 長野県教育委員会 1987
  2. ^ a b c d 山崎森『いじめの構図』ぎょうせい、昭和60年12月10日 初版発行、ISBN 4-324-00226-6、157頁。
  3. ^ 創価学会教育部人間教育研究会編『いじめっ子・いじめられっ子 <人間教育への道 Vol.6>』第三文明社、1985年1月13日 初版第1刷発行、132頁。
  4. ^ 詫摩武俊『いじめ-のりこえるにはどうするか-〈ライブラリ 思春期のこころの"SOS"=1〉』サイエンス社、1995年12月10日 初版発行、ISBN 4-7819-0786-5、171頁。
  5. ^ 竹江 1996, p. 41
  6. ^ 菅野盾樹『[増補版] いじめ-学級の人間学』新曜社、1986年6月15日 初版第刷発行 1997年10月1日 増補版第1刷発行、ISBN 4-7885-0614-9、139頁。
  7. ^ 宮崎経生「解決への手がかりを求めて NHK「弱い者いじめ」取材ノート➌」「ひと」編集委員会編『いじめと体罰 [ひと]文庫』太郎次郎社、1989年5月25-初版発行、0036-7003-4456、152頁。
  8. ^ a b 内藤朝雄 2014, p. 5
  9. ^ 遠藤豊吉NHKおはよう広場 弱い者いじめ』日本放送出版協会、昭和59年6月1日 第1刷発行、ISBN 4-14-008355-7、160頁。
  10. ^ a b 森田洋司清永賢二新訂版 いじめ-教室のやまい』金子書房、1994年7月5日 新訂版第1刷発行、ISBN 4-7608-2109-0、75頁。
  11. ^ a b c d 田中雄二「親から子への「いじめ対策マニュアル」」『中央公論』1995年3月号 第一三二一号 第百十年第五号、中央公論社、平成7年3月1日発行、雑誌 06101-3、254~255頁。
  12. ^ 新藤兼人「ブラックボード ■地域文化推進の会+電通 制作・配給」『シナリオ』七月号 第四二巻第七号、シナリオ作家協会、昭和六一年七月一日 発行、122頁。

参考文献

関連項目




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