芝川第一調節池とは? わかりやすく解説

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芝川第一調節池

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/22 22:00 UTC 版)

芝川第一調節池(しばかわだいいちちょうせつち)は、埼玉県さいたま市緑区下山口新田蓮見新田川口市差間行衛で建設中の調節池である。芝川の洪水抑制を目的としている。

概要

芝川を挟み、右岸の蓮見新田地区と、左岸の下山口新田、差間地区の2つのエリアに巨大な調節池を造っている。池の面積は両岸あわせて92.3ヘクタール、最大貯水量は東京ドームの約4倍となる550万立方メートルを予定している。

歴史

埼玉県南部河川改修事務所が旧浦和市時代の1979年に着工し、当初は「着工から30年後を目途に完成」を予定していたが、2010年度(平成22年度)に左岸側の調節池が完成・供用を開始した。右岸側の調節池の掘削工事は「2017年度を目標に完成」を目指して進んでいたが、2020年現在も工事が続けられている。芝川の改修計画の一環として行っており、周辺に七つの調節池を建設し、洪水を抑制する方針である。1984年(昭和59年)に大宮第二公園内に芝川第七調節池(面積15.2ha)が竣工している。

芝川第一調節池の開発 (2008年)

設備

左岸側の調節池は2010年度(平成22年度)に完成し、洪水調節容量200万立方メートルを有している。既に供用を開始し、2013年(平成25年)10月の台風26号では、芝川の洪水調節に大きな効果を発揮した。左岸調節池の南側の堤防沿いに後谷ツ排水路が流れるが、もともと調節地の予定地を流れていたため、迂回する形で水路が付け替えられた。東日本台風(令和元年台風19号)においても洪水を貯留し、下流域への浸水を防いだ。

関連項目

  • 遊水池
  • 見沼 - 建設地は江戸時代に見沼溜井として水が湛えられていたが、享保の改革時に干拓され新田となった。昭和の始めには、東京市の水道用貯水池の建設予定地にされたこともある。今その場所に、再び巨大な池を造っているというわけである。
  • 荒川第一調節池 - 同じくさいたま市内にある荒川の巨大な調節池。彩湖。



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