自然農法無の会とは? わかりやすく解説

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自然農法無の会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/31 07:44 UTC 版)

自然農法無の会(しぜんのうほうむのかい)は、福島県会津美里町にある農業法人。略称は無の会 グローバルGAP認証[1][注 1]取得事業者。2005年の設立以来稲作を中心に化学肥料農薬を使わない農業を行い、2023年現在は15haの農地を所有する同県最大規模の有機米[注 2]生産者である[3]

無の会は高校教師であった児島徳夫により、環境を破壊しない農業の実現を目的に2005年に設立された[3]

特色

同団体は会津地域で廃棄された多様な植物性資材をもとにバランスの良い堆肥を自作し使用する地域循環型の農業を行い[3]東北農政局に優良事例として取り上げられている[4]。農業においては農学者小祝政明[注 3]のBLOF理論[注 4]及び会津農書に記された農法を重視しているという[6]

農業協同組合を通さないことで農産物をより高い値段で販売し収益を上げている[3]。2023年現在では、生物多様性の保全や地域コミュニティの維持などへの貢献が評価されることで(企業による自社社員向けの体験事業などを通じて)さらに収益を上げることを目指している[3]

注釈

  1. ^ 2024年時点では米と大豆のみ認定
  2. ^ 当然有機JAS認証も取得している[2]
  3. ^ 土壌分析に関する共著論文を九州大学から出すなどの活動も行っている[5]
  4. ^ 有機農業のための土壌と施肥の理論

脚注

  1. ^ ふくしま。GAPチャレンジ推進中!!”. ふくしま。GAPチャレンジ【福島県公式ホームページ】 (n.d.). 2024年12月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月27日閲覧。
  2. ^ 認証事業者一覧”. 公益財団法人自然農法国際研究開発センター (n.d.). 2024年12月27日閲覧。
  3. ^ a b c d e 川島礼二郎 (2023年3月31日). “「生産活動そのもの」を価値として販売するには? コメ農家の未来を切り開く、生産者の奮闘”. AGRI JOURNAL. オリジナルの2024年9月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20240908033631/https://agrijournal.jp/production/71685/ 2024年12月15日閲覧。 
  4. ^ 東北農政局. 地域資源を循環させる堆肥システムの構築により、土壌生態系を健全に -有機性廃棄物分解機能- (PDF) (Report). 2024年12月15日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2024年12月27日閲覧
  5. ^ 土壌診断の現状と今後への挑戦: 流派そろい踏み”. 九州大学. 2021年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月27日閲覧。
  6. ^ 農法 〜土づくり〜”. 自然農法無の会 (n.d.). 2024年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月28日閲覧。

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