胸椎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 09:15 UTC 版)
哺乳類において、胸椎(きょうつい、英: thoracic vertebrae)とは頸椎と腰椎の間にあり、脊椎の中央を構成する部分[1]。ヒトでは12個の胸椎骨があり、頸椎と腰椎の中間の大きさをしている。腰椎に近いほど大きくなり、下にあるものは上のものよりもずっと大きい[要出典]。肋骨頭と関節接合するために椎体の側面に窩が存在すること、および肋骨結節と関節接合するために全ての横突起に関節面が存在すること(第11と第12は除く)により区別される。慣例的にヒトの胸椎にはT1–T12の番号がつけられ、第1(T1)が頭蓋骨に最も近い。
- ^ 胸椎は歴史的には背部椎(dorsal vertebrae)と呼ばれていた。cf. [1]. 特にグレイの解剖学の古いパブリックドメイン版の無料コピーにより、古い用語を見ることが現在でもあるが、古い用語は時代遅れであり誤解を招く。dorsumは背中の胸部だけでなく、背中全体を指す用語である。
- ^ 犬塚則久「脊柱と椎骨の形態学」『脊髄外科』第28巻第3号、2014年、 239-245頁、 doi:10.2531/spinalsurg.28.239。
- ^ 遠藤秀紀「脊椎の多様な形態学的適応」『脊髄外科』第28巻第2号、2014年、 122-127頁、 doi:10.2531/spinalsurg.28.122。
- ^ Hyman, Libbie (1922). Comparative Vertebrate Anatomy. Chicago: University of Chicago Press. pp. 123
- ^ “Physical Characteristics of the Koala”. Australian Koala Foundation. 2012年2月1日閲覧。
- ^ Hyman (1922), p.124
- ^ ホルスト・エーリッヒ・クーニッヒ、ハンス=ゲオルグ・リービッヒ『カラーアトラス獣医解剖学 増補改訂版(第2版)下巻』カラーアトラス獣医解剖学編集委員会訳、緑書房、2016年、860頁。ISBN 978-4-89531-252-3。
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