羊飼いの礼拝 (コレッジョ)とは? わかりやすく解説

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羊飼いの礼拝 (コレッジョ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/24 00:42 UTC 版)

『羊飼いの礼拝』
作者アントニオ・アッレグリ・ダ・コレッジョ
製作年1529–1530年頃
寸法256.5 cm × 188 cm (101.0 in × 74 in)
所蔵アルテ・マイスター絵画館ドレスデン

羊飼いの礼拝』(ひつじかいのれいはい、: Adorazione dei pastori)または『ラ・ノッテ』(: La Notte, 「夜」の意)とは、ルネサンス期のイタリアの画家アントニオ・アッレグリ・ダ・コレッジョによって1529年から1530年頃に描かれた絵画である。ドレスデンアルテ・マイスター絵画館に所蔵されている。

テレーゼ・コンコルディア・メンスによる複製、1746年頃

作品は、レッジョ・エミリアのサン・プロスペロ教会の家族礼拝堂のためにアルベルト・プラトネリによって1522年10月にコレッジョに委嘱された。1520年代の終わりに完成し、1530年に礼拝堂に置かれた。絵画は1640年にフランチェスコ1世公爵によって接収されて、その私設ギャラリーに運ばれ、1746年にドレスデンに移された。

コレッジョは、ティツィアーノの数々の有名な作品によって絶賛された作風の道をたどり、完全に「ロウソク的」な光景である場面を自分流に解釈し、キアロスクーロ処理により素晴らしい結果を生み出した。場面は、羊飼いの集団を左側にして、聖母マリアの腕に抱かれている幼子イエスを中心に回っている。羊飼いの一人の髭を生やした人物は、『聖ヒエロニムスの聖母』(コレッジョ、1523年頃)の聖ヒエロニムスと同じ位置に描かれている。右側には、伝統的な馬小屋の動物と聖ヨセフがいる。左上の部分には、数人の天使が描かれているが、その天使たちは同じ年に制作された、パルマ大聖堂のドーム天井画にある、コレッジョの描いた大胆な人物像を彷彿とさせる。

この作品は、将来のロンバルディア派による光の効果の探求への道を示し、手本としてカミッロ・プロカッチーニルカ・カンビアーゾグイド・レーニドメニキーノにより使用され、さらには後にフェデリコ・バロッチとマラッタらの画家により使用された。絵画の1742年の複製が、ストラスブールのロアン宮殿の礼拝堂に飾られている。

関連作品

  • ローマ・カトリックの聖母の美術

参考文献

  • Valerio Terraroli、コレッジョ、Elemond Arte、1992年

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