篠原信久とは? わかりやすく解説

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篠原信久

篠原信久の俳句

ありふれた時間の外を吾亦紅
だんだんとさみしくなってくるラムネ
ときどきは紙魚をさがしに歎異抄
まくなぎと母とはいつもすれ違う
わが骨も白い椿も錆びつつあらむ
わたしの顔が覗かれており白菊黄菊
エンゲルス遠くに秋の灯の一つ
セロ弾きの目瞑るときは吾もつむる
チボー家のジャックが泣いていた夜長
マンションの下に麦踏む父がいる
人生の喫煙席で亀が鳴く
八月の象の記憶に水たまり
卒業のトランペットを吹く孤島
夏草や直立不動の石がある
夜鴉のバサリと落つる寒さかな
戦争と死刑と飢えと七五三
手花火やそうしてだれもいなくなる
春の雷遅れし者が弔いぬ
月白く残して雁の別れかな
残る蚊の近寄ってくる電子辞書
水が田にしみこんでゆく無名の父
濡れている母を見ており竈馬
煮凝りの中に沈んでいる昭和
狩人のようにさみしき寝酒かな
秋風にうなずいている生前の牛
自分史に落丁ありぬ冬至風呂
草笛の草の傷むを恋という
虹二重ポケットにある三セント
追伸に海の花火も過ぎたという
雨降れば靴音がする昭和かな
雪が降るきのうのうえにゆきがふる
馬追や畳の上が好いと言う
駄菓子屋の柱のように雨が降る
鴨が来ていつものように日が暮れる
麦飯のところどころでよいとまけ
 



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