第14軍団_(ロシア陸軍)とは? わかりやすく解説

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第14軍団 (ロシア陸軍)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/25 07:45 UTC 版)

第14軍団
創設 2017年4月
所属政体 ロシア
所属組織  ロシア陸軍
部隊編制単位 軍団
所在地 ムルマンスク州ムルマンスク
愛称 14 АК
上級単位 レニングラード軍管区
担当地域 北極ロシア
戦歴 ロシアのウクライナ侵攻
指揮官 ボリス・フォミチェフ少将
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第14軍団ロシア語: 14-й армейский корпус)は、ロシア陸軍軍団レニングラード軍管区に所属している。

概要

本部はムルマンスク州ムルマンスクに置かれる[1]。2017年4月に北方艦隊作戦・戦略司令部(OSK)の一部として編成され、その後北方艦隊軍管区におけるロシア海軍沿岸部隊ロシア語版に含まれていた。

2017年4月に結成された軍団で[2]、北極圏における作戦の遂行を目的としている[3]。軍団は2つの北極自動車化狙撃旅団からなり、隊員はスキー戦、トナカイや犬ぞりの使用、イグルーの建設について訓練を受けており[1]北方軍管区の沿岸部隊に属して展開する。2020年に行われた第6回ロシア語版インターナショナル・アーミー・ゲームズ英語版では20種目に参加し、同時期に大隊や師団の戦術レベルで実戦演習を伴った冬季訓練を12回行っている[4]

2022年12月21日、国防省の会合でセルゲイ・ショイグは、北方艦隊の自動車化狙撃旅団を師団に改編すると発言した[5]

2023年7月4日、『イズベスチヤ』紙は、第14軍団は再編成し、新しく狙撃旅団や師団・連隊を取り入れることが判明したと報じた[6]。さらに、第200独立親衛自動車化狙撃旅団第80独立自動車化狙撃旅団が統合され、再編成後は新しい狙撃師団が設立される予定であるとも報じている。しかし、ロシア軍指導部が新組織に必要な人員や装備をどこで調達できるのかは不明である[7]

2023年11月下旬、ウラジーミル・ザバドスキー副司令官が地雷を踏んで戦死したとヴォロネジ州知事が報告した。軍関係者は死亡状況を見て自軍の埋設した地雷を踏んで死亡した可能性があると報告した[8]

2024年に北方艦隊が独立した軍管区ではなくなった[9]際にレニングラード軍管区に所属した。また2024年現在では海軍の各艦隊は軍管区ではなく海軍総司令官の指揮下にある[10]

編制

演習中の第80独立自動車化狙撃旅団(2017年1月23日)

司令官

  • ドミトリー・クエラエフ中将 (2017年 - 2022年)
  • ボリス・フォミチェフ少将 (2022年 - )[12]

出典

  1. ^ a b c Алексей Рамм, Евгений Андреев (13 апреля 2017). “Защиту Заполярья усилили с суши”. Известия. 2018年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月3日閲覧。
  2. ^ Шойгу объявил о создании 14-го армейского корпуса в Арктике”. Информационное агентство RNS (2017年4月21日). 2021年6月23日閲覧。
  3. ^ a b 14-й армейский корпус сформирован на Северном флоте для действий в условиях арктических широт”. Интерфакс-АВН (22.04.2017). 2021年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月3日閲覧。
  4. ^ В суровых морозах полярной ночи - "Красная звезда"”. redstar.ru. 2021年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月23日閲覧。
  5. ^ В Москве под руководством Верховного Главнокомандующего Вооруженными Силами Владимира Путина прошло расширенное заседание Коллегии Минобороны России
  6. ^ Полярный округ: в составе Северного флота создадут общевойсковую армию” (ロシア語). Известия (2023年7月3日). 2024年3月25日閲覧。
  7. ^ Russian Offensive Campaign Assessment, July 4, 2023”. Institute for the Study of War. 6 July 2023閲覧。
  8. ^ ロシア軍将官死亡、州知事発表 自軍埋設の地雷踏んだ可能性も AFPBB News
  9. ^ ロシアが欧州方面の軍管区を二分割、スウェーデン加盟で拡大したNATOに対応か”. 讀賣新聞オンライン (2024年2月27日). 2024年3月29日閲覧。
  10. ^ ロシア連邦 基礎データ ”. 外務省. 2024年6月13日閲覧。
  11. ^ RUSSIAN MILITARY TRANSFORMATION TRACKER, ISSUE 8: 16 JUNE-15 DECEMBER 2023” (22 December 2023). 2025年2月25日閲覧。
  12. ^ “На должность командира армейского корпуса назначен генерал-майор Борис Фомичев”. (2022年2月18日). オリジナルの2022年7月31日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220731144232/https://b-port.com/news/263772 2022年7月31日閲覧。 



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