熱海自然郷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/13 02:35 UTC 版)
熱海自然郷(あたみしぜんきょう)とは、静岡県熱海市の市街地と南熱海(上多賀)の狭間の山地にある、市内最大の温泉付き別荘地。
概要
熱海新道沿いから上多賀地区北西にかけての玄岳中腹・標高約400m程の林地を開発した約170万㎡(50万坪)の敷地に築かれている温泉付き別荘地である[1]。小松製作所系の不動産開発企業だった小松地所が開発し、1964年(昭和39年)から分譲を開始した[要出典]。総区画数は2124区画[1]。
分譲地はエリアごとに7つほどに呼び分けられており、熱海新道沿いの北部エリアは「富士見台」「熱海台」、南部は西側の高地から東側の低地にかけて「玄岳台」「相模台」「大島台」「初島台」「アサヒ丘」といった名称が付けられている[2]。
1972年(昭和47年)に設立されたコマツゼネラルサービス(KGS)が、別荘地管理業務を行ってきたが、2018年(平成30年)に新潟県の不動産企業・ひまわり(後にエンゼル不動産に社名変更)に事業譲渡、株式会社エンゼルフォレストリゾートに商号変更した[3][4]。
「富士見台」「玄岳台」などの高台の一部の物件を除き、多くの物件が北東(関東)方面に山を背負う格好になるため、それらの物件はデジタル化に伴うテレビ電波規制厳格化の影響を受け、2018年10月以降、地元ケーブルテレビ局を介した東京波視聴ができず(競合ローカル局が無いNHK関東、テレビ東京、TVK、TOKYO MXは除く)、静岡波のみが視聴可能となっている。
沿革
- 1964年(昭和39年) - 分譲開始。
- 1969年(昭和44年) - 市民グラウンド完成[5]。
- 1972年(昭和47年)3月1日 - コマツゼネラルサービス(KGS)設立、別荘地管理業務開始[3]。
- 2018年(平成30年)3月1日 - 新潟県の不動産企業・株式会社ひまわりが事業譲受、KGSを株式会社エンゼルフォレストリゾートへ商号変更して管理業務開始[3][4]。
主な施設・建物
- 管理事務所
- 集会所
- フォレストカフェ(土日、9:00-15:00)
- 宿泊
(旧名称: ホテルアストン熱海→熱海森の温泉ホテル)
- リゾートマンション
- ビラ自然郷マンション
- ヴィヴィ熱海自然郷(リブマックスリゾート熱海フォレストと併設)
- スポーツ
- 熱海自然郷テニスコート(3面)
- 熱海市民グラウンド(野球)
- 美術館
- 戸田幸四郎絵本美術館
アクセス
道路
「熱海新道」と、それに交差する「頼朝ライン」の上多賀側に2個ずつ計4つの入り口がある(1つは一部地区用)[2]。
- 熱海新道 - 別荘地北西エリア
- 第1入り口 - 西側(管理事務所方面)
- 第2入り口 - 東側(一部地区用)
- 頼朝ライン(上多賀側) - 別荘地南東エリア
- 第4入り口 - 北側
- 第3入り口 - 南側
シャトルバス
熱海駅停留所 6番のりばから、東海バスによる専用のシャトルバスが毎日5往復、市街地4つ、別荘地内16のバス停をつないで運行している[6]
「熱海駅」「本町商店街」「清水町」「熱海所記念病院前」という4つの市街地のバス停を経由しつつ自然郷へと至り、敷地内の16箇所のバス停を巡回してから、また「熱海所記念病院前」「清水町」「本町商店街」「熱海駅」と来た道を戻る。別荘地内の巡回ルートは便によって異なる[6][2]。
脚注
- ^ a b “熱海自然郷”. エンゼルフォレストリゾート. 2025年9月13日閲覧。
- ^ a b c “エンゼルフォレスト熱海自然郷区画図” (PDF). エンゼルフォレスト. 2025年9月13日閲覧。
- ^ a b c コマツゼネラルサービス(株)の別荘地管理事業の譲渡について - コマツ製作所
- ^ a b “会社概要”. 株式会社ひまわり. 2020年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年9月13日閲覧。
- ^ 熱海市の観光(PDF内年表) - 熱海市公式ウェブサイト
- ^ a b “熱海自然郷 運行時刻表” (PDF). エンゼルフォレストリゾート. 2025年9月13日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 熱海自然郷 - エンゼルフォレストリゾート
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