浦刀禰とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 浦刀禰の意味・解説 

浦刀禰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/09 22:15 UTC 版)

浦刀禰(うらとね)とは、中世日本においての住人とその業(漁業・海運・製塩など)を統括した

刀禰という職名は律令制の頃から存在したが、律令制の解体後も刀禰は地域の役人として存在した。このうち、農村や都市などの刀禰は鎌倉時代には形骸化していくが、海岸部の浦刀禰はむしろその時期より台頭することになる。浦刀禰は国衙荘園領主に代わって年貢公事を徴収し、その見返りに給田を与えられた。また、大網漁の指揮者である「村君(むらぎみ)」や浦のである浦鎮守の禰宜を兼ねて地域に影響力を与えた。浦刀禰は鎌倉時代末期以降は浦でも惣村化が進み、影響力が低下していくものの、一部地域では近世まで存続した。

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「浦刀禰」の関連用語

浦刀禰のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



浦刀禰のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの浦刀禰 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS