聖ドロテア (絵画)とは? わかりやすく解説

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聖ドロテア (絵画)

(果物籠を持つ若いローマの女性 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/20 02:34 UTC 版)

『聖ドロテア』
イタリア語: Dorotea
英語: Saint Dorothy
作者セバスティアーノ・デル・ピオンボ
製作年1512年ごろ
種類板上に油彩
所蔵ベルリン絵画館

聖ドロテア』(せいドロテア、伊: Dorotea, 英: Saint Dorothy)または、『果物籠を持つ若いローマの女性』(くだものかごをもつわかいローマのじょせい、英: Young Roman Woman with a Fruit Basket)は、現在、ベルリン絵画館にあるセバスティアーノ・デル・ピオンボによる1512年ごろの板上の油彩画である。籠は、聖ドロテア持物であるため、最初の絵画の名称となった[1]

作品は、画家が1511年8月にローマに召喚され、アゴスティーノ・キージのヴィラ・ファルネジーナの装飾に参加した後のローマ滞在中に描かれた。長い間ラファエロに誤って帰属されていたが、1835年7月16日にベルリン絵画館の最初の学芸員であった美術史家、グスタフ・フリードリッヒ・ワーゲン[2] により、セバスティアーノ・デル・ピオンボに再び正しい帰属がなされた。

人物のポーズ、色調、筆触、風景の描写など多くの点で、本作はヴェネツィア派の影響を強く受けているが、人物のモニュメンタルな把握にはラファエロなどの影響が現れている。晴れやかな衣装、果物籠を手にしているこの女性の肖像画は結婚に関係していると提唱されているが、はっきりとはしていない[3]

脚注

  1. ^ Cf. James Hall, Dizionario dei soggetti e dei simboli nell'arte, Milano, Longanesi, 2002 (1974), pag. 147 ad vocem
  2. ^ Cf. Roberto Contini, scheda dell'opera in: Claudio Strinati; Bernd W. Lindemannnel(dir.), cit., pag. 144
  3. ^ NHK ベルリン美術館1 ヨーロッパ美術の精華、角川書店、1993年刊行、103頁、ISBN 4-04-650901-5

参考文献

  • David Alan Brown e.a., Bellini, Giorgione, Titian, and the Renaissance of Venetian Painting (catalogue of the exhibition at the National Gallery of Art, Washington, 18.06-17.09.2006 and the Kunsthistorisches Museum, Vienna 17.10.2006-07.01.2007), New Haven, Yale University Press, 2006 ISBN 978-0300116779
  • (in Italian) Claudio Strinati and Bernd W. Lindemannnel (editors), Sebastiano del Piombo (1485-1547).(catalogue of the exhibition in Rome, 8 February - 18 May 2008 and Berlin, 28 June-28 September 2008), Milano, Federico Motta, 2008 ISBN 978-88-7179-576-8

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