板厚(肉厚)減少
板材、管材、棒材などをプレス加工(曲げ、絞り加工)すると、加工前の素材板厚より薄くなること。一般的なプレス加工においては、加工度合いが大きいほど板厚減少率も大きくなる。プレス部品の場合、素材板厚がJISで約±10%の公差があるなかで、加工時の板厚減少率を、重要保安部品と一般部品で10~30%の間で許容することがある。板厚が薄くなると強度、剛性、耐久性、錆び寿命などが悪化するが、プレス部品の加工時の板厚減少は局部であるため、板厚減少の部位と最大応力荷重がかかる部位が一致してないなら(錆び環境の条件も厳しくないなら)、板厚減少率は大きくても許容できる場合がある。
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