松王かをりとは? わかりやすく解説

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松王かをり

松王かをりの俳句

いま星を踏み来しやうな素足かな
たてがみに昨夜の青女の触れし跡
つぎつぎと連凧沈めゆく深空
つつがなく馬耳もて馬齢天高し
トルソーの幻の肘冬構
ヒロインの落飾で幕月涼し
一瀑の前正眼の構へにて
人といふ骨格を解き大昼寝
冬帝はしなやかな尾を持ちて来る
北寄貝火の国の酒こぼし合ふ
半身は北風の洞楡大樹
口ずさむルフラン多き春の歌
噴水の先端過去へ折れ曲る
囀やただ今森は帯電中
図書室は船室のごと夕時雨
夏近し消失点に真白き帆
夜の卓や木の実の黙が肩寄せて
夜濯や星空に干す背番号
大枯野虹の根つこが埋めてある
女歌読めば榲桲匂ひけり
寒の水含みてひらく味蕾かな
幽霊に聞きたきことのふたつみつ
指で梳く父の銀髪小鳥来る
指の股つめたく流れ梨の水
数式を展けば虫の声しきり
新緑や小鳥はいつも濡れてゐる
星星は定位置にあり鮭上る
春の空刹那で区切る観覧車
月に暈悲しむ力浮く力
朧夜流れ着きたる「BAR左岸
正史には載らぬ恋あり雪女郎
永き日の木馬の蹄地につかず
火柱となりて根を張る大とんど
無敵なるセーラーの白襟よ春
片恋の心きしきし春キャベツ
獣らは耳尖らせて冬を待つ
王朝の物語より雲母虫
白夜かな夜の領分を飲み明かす
白鳥の自在の首のおそろしき
眠られぬ月光が耳浸すゆゑ
秋澄めりよき言葉にはよき匂ひ
肩すべる吐魯蕃の絹星涼し
蛍烏賊その目力をいただきぬ
蝶の昼飲めば飲むほど乾きけり
試験場吹雪の窓を用意せり
走るなと言うても走る柏餅
金椀に水夏空を飲み干さむ
釣銭に体温のあり初諸子
雪の原川一筋に界らるる
雪解川奔馬一頭宿したり
 



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