松浦信用組合とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 松浦信用組合の意味・解説 

松浦信用組合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/25 06:13 UTC 版)

松浦信用組合(まつうらしんようくみあい)は、かつて佐賀県に存在した信用組合である[1]1994年(平成6年)に15億円の不良債権を抱えて倒産した[1]

概要

唐津市などに5店舗があった[2][3]。1994年10月に経営破綻[4]佐賀銀行と佐賀県信用組合協会に事業譲渡して解散[5]。松浦信用組合が所有する店舗の土地・建物を不動産として譲渡したが、従業員は譲渡先に引き継がれず[2]店舗は閉鎖され、従業員は全員解雇された[1]バブル崩壊後、弱体金融機関の経営破綻は大蔵省銀行局主導により地元金融機関による救済合併がなされたが、こうした手法は困難になり、清算・譲渡方式に変わった。釜石信用金庫と松浦信用組合は後者の方式がとられた[6]

沿革

  • 1953年(昭和28年)3月3日設立[7]
  • 1994年(平成6年)10月1日事業譲渡、解散[7]
  • 2001年(平成13年)清算結了[3]

脚注

  1. ^ a b c 戦後初!信用組合解散の内幕 クローズアップ現代 - NHK(1994年7月12日)
  2. ^ a b 数阪孝志「金融ビッグバンと地域金融機関」『季刊経済研究』第22巻第2号、大阪市立大学経済研究会、1999年9月、17頁、CRID 1050282677430247680ISSN 0387-17892018年2月2日閲覧 
  3. ^ a b 松浦信用組合が唐津にあってね - あおば司法書士事務所
  4. ^ 小林慶一郎、稲葉大 (2003年). “金融システムの不安定化と実体経済への波及” (PDF). 経済産業研究所. p. 16/23. 2018年2月2日閲覧。
  5. ^ 堀内昭義『第Ⅰ部 先進国における金融危機と制度改革 第2章 セーフティ・ネットと金融システムの安定性――日本の経験――』アジア経済研究所〈金融危機と金融規制 / 研究双書 ; no.485〉、1998年、37-74頁。doi:10.20561/00043532hdl:2344/00012668ISBN 4258044857全国書誌番号:99102446https://doi.org/10.20561/00043532  - 日本貿易振興機構
  6. ^ 金融読本(第29版)著者: 島村高嘉、中島真志- Googlebooks
  7. ^ a b 銀行変遷史データベース - 銀行図書館

参考文献

  • 『全国信用組合名簿 平成5年』 102頁
  • 『全国信用組合名簿 平成7年』
  • 『銀行局金融年報 第44回』 131頁



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「松浦信用組合」の関連用語

松浦信用組合のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



松浦信用組合のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの松浦信用組合 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS