東禅寺_(可児市)とは? わかりやすく解説

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東禅寺 (可児市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/29 00:43 UTC 版)

東禅寺
所在地 岐阜県可児市久々利1655
位置 北緯35度24分20.7秒 東経137度06分38.3秒 / 北緯35.405750度 東経137.110639度 / 35.405750; 137.110639座標: 北緯35度24分20.7秒 東経137度06分38.3秒 / 北緯35.405750度 東経137.110639度 / 35.405750; 137.110639
山号 久昌山
宗派 臨済宗妙心寺派
本尊 釈迦如来
創建年 慶長16年(1611年)
開山 梁南禅棟
開基 千村平右衛門良重
中興 十翰智哲、無禅師舜
札所等 可児新四国五十一番
文化財 市指定:千村家の墓所
法人番号 5200005006950
東禅寺
東禅寺 (岐阜県)
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東禅寺(とうぜんじ)は岐阜県可児市久々利にある釈迦如来を本尊とする臨済宗妙心寺派の寺院で、山号は久昌山。

尾張藩の重臣であった千村平右衛門家の菩提寺。

歴史

創建年は不詳であるが、木曾義昌の菩提寺として下総国海上郡網戸村(現在の千葉県旭市網戸)に東漸寺が建立された。

寺号は木曽義昌の法号に因んでいる。

その後、木曾氏の一族である千村平右衛門良重が、徳川家康から美濃国知行所を与えられて久々利村千村陣屋を構えた。

慶長16年(1611年)に、寺号を東禅寺に改めて開基し、下総から東漸寺三世の藍外正秀を招いて梁南禅棟が開山した。

ニ世の十翰智哲(妙心寺142世)及び、三世の了伝智歇(妙心寺225世)は共に本山で紫衣を賜う栄誉に浴している。

詳細な年代は不明であるが、五世の梁州祖禅の時代に祝融の災いに遭った。

十二世住持の蓬州禅苗卓洲胡僊の法嗣で、その許に集った雲水の修行のため僧堂が設けられて、雲水が50~70人在住していたが、

慶応元年(1865年)に古虎山永保寺に僧堂とともに移った。

東禅寺は可児市内における臨済宗妙心寺派の法源寺の一つであり、境内の弘法堂は、可児四国五十一番札所である。

千村家の墓所

本堂西の千村家の墓所には、千村平右衛門家歴代の墓石があり、千村平右衛門良重の墓石のみ廟に納まっている。

隣の五輪塔は良重の妻の墓で、その台座には、「慶長十七年五月 寶宅恵光大姉」と刻まれているが、どうしたものか石に刻まれている「空・風・火・水・地」の五文字の順番が逆となっている。

二代から五代までの墓石は、良重の墓の西に並び、東面している。六代から十一代までは、北の山裾に並び南面している。いづれも高さ約3mの板碑型の墓石であり、可児市の文化財に指定されている。

  • 初代 千村平右衛門良重 大極院殿春陽道甫
  • 二代 千村平右衛門重長 本立院殿雄巖玄功
  • 三代 千村平右衛門基寛 休源院殿關室玄透
  • 四代 千村平右衛門仲興 威震院殿恵叟麾劔
  • 五代 千村平右衛門仲成 徳性院殿月峰宗益
  • 六代 千村平右衛門政成 法光院殿實相不來
  • 七代 千村平右衛門政武 振徳院殿寛室玄量
  • 八代 千村平右衛門頼久 天倫院殿一元維清
  • 九代 千村平右衛門仲雄 厚徳院殿好古修道
  • 十代 千村平右衛門仲泰 半天巣院殿峒陽文靖
  • 十一代 千村平右衛門仲展 常徳院水月朗徹

一族の部屋住みの者や内室の墓も同墓地内にある。

久々利九人衆や家臣の墓は、寺の裏山の墓地にある。

脚注

参考文献

  • 『岐阜県百寺』 東禅寺 p161 郷土出版社 1987年
  • 『久々利村誌』 久々利村誌編纂会 p282~p283 1935年
  • 『可児町史 通史編』 第五章 近・現代 第八節 文化 (六)久々利地区 東禅寺 p1166~p1167 可児町 1980年
  • 『可児市史 第2巻 (通史編 古代・中世・近世)』 中世の宗教文化 第二節 寺院の興亡 東禅寺 p125~p127 可児市 2010年



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