数的な例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/02 04:06 UTC 版)
「ウィル・ロジャース現象」の記事における「数的な例」の解説
次のような集合RとSを考える。 R={1, 2, 3, 4} S={5, 6, 7, 8, 9} この時、Rの平均は2.5、Sの平均は7である。しかし、5を集合SからRへ移動させると、 R={1, 2, 3, 4, 5} S={6, 7, 8, 9} となり、Rの平均は3、Sの平均は7.5となる。 もっと極端な例で考えてみる。 R={1, 2} S={99, 10000, 20000} とすると、Rの平均は1.5、Sの平均は10033である。99をSからRに移動させると平均はそれぞれ34と15000になる。99は1や2にとっては桁外れに大きい数であり、10000や20000にとっては桁外れに小さい数である。99をRからSへ移動させて両方の集合の平均が上昇するのは驚くにあたらない。 移動させる要素は、集合の中で最も小さい数である必要はない。例えば、 R={1, 3, 5, 7, 9, 11, 13} S={6, 8, 10, 12, 14, 16, 18} の時、10をSからRへ移動させると、Rの平均は7から7.375に、Sの平均は12から12.333に上昇する。
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