振舞銀とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 振舞銀の意味・解説 

振舞銀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/18 01:04 UTC 版)

振舞銀(ふるまいぎん)とは、江戸時代の都市において町屋敷を購入する際に、買主が町内の家持を饗応する代わりに支払った金品のこと。地域によっては振舞金(ふるまいきん)とも称した。

町屋敷を購入することは、その町における地縁共同体としての「町」に加入することを意味しており、水帳と呼ばれる台帳への登録と地子などをはじめとする「町」の一員として義務付けられた負担を行う必要があった。「町」に加入する際には、同じ「町」の一員である町役人以下の家持に対して挨拶代わりに饗応する慣習があったが、後にそれに代わって金銀を振舞うようになった。また、相続や婚姻などの家持の家に関わる変動が生じた場合にも振舞銀が実施された。

だが、時代が下るにつれて過度な振舞が「町」側から強要されるケースがみられ、江戸町奉行はたびたび江戸市中に向けて町触を出して規制を計っている。例えば、宝永5年(1708年6月には、事情・立場の如何を問わず、名主には2枚、五人組には100疋、その他の町中家持には鰹節1連に制限する町触が出されている。また、株仲間などの入会などに際しても振舞料・加入銀・顔見世銀などの類似の制度が存在していた。

参考文献

  • 鶴岡実枝子「振舞銀」(『国史大辞典 12』(吉川弘文館、1991年) ISBN 978-4-642-07721-7



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「振舞銀」の関連用語

1
4% |||||

振舞銀のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



振舞銀のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの振舞銀 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS