情報論的識別不能とは? わかりやすく解説

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情報論的識別不能

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/08 05:23 UTC 版)

識別不能」の記事における「情報論的識別不能」の解説

{ X k } k ∈ N , { Y k } k ∈ N {\displaystyle \{X_{k}\}_{k\in N},\{Y_{k}\}_{k\in N}} を確率変数の族とする。 ある k 0 {\displaystyle k_{0}} があって任意の k > k 0 {\displaystyle k>k_{0}} に対し X k {\displaystyle X_{k}} の従う確率分布Y k {\displaystyle Y_{k}} の従う確率分布同一である時、族 { X k } k ∈ N {\displaystyle \{X_{k}\}_{k\in N}} と { Y k } k ∈ N {\displaystyle \{Y_{k}\}_{k\in N}} は情報論的識別不能であるという。 二つ確率変数(の確率分布)が同一であればどんなに計算能力があろうとも見分けることができない。つまり、情報論的識別不能は、「どんなに計算能力があろうとも」見分けることができないこと意味する。 例: 確率変数 X k {\displaystyle X_{k}} :公正なコインを k {\displaystyle k} 回ふる、という実験の結果コインの表が出たら1、裏が出たら0、として、 k {\displaystyle k} 個の0,1列で表現する確率変数 Y k {\displaystyle Y_{k}} :公正な2つコインを k {\displaystyle k} 回ふって、各回に同じ面が出るか、という実験の結果2つコインで同じ面が出たら1、異なる面が出たら0、として k {\displaystyle k} 個の0,1列で表現するX k {\displaystyle X_{k}} と Y k {\displaystyle Y_{k}} は異な実験によって得られる確率変数であるが、共に、任意の k {\displaystyle k} ビット列が確率 1 / 2 k {\displaystyle 1/2^{k}} で生じる。よって、 X = { X k } k {\displaystyle X=\{X_{k}\}_{k}} と Y = { Y k } k {\displaystyle Y=\{Y_{k}\}_{k}} は情報論的識別不能である。

※この「情報論的識別不能」の解説は、「識別不能」の解説の一部です。
「情報論的識別不能」を含む「識別不能」の記事については、「識別不能」の概要を参照ください。

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