志摩則正とは? わかりやすく解説

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志摩則正

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/20 06:41 UTC 版)

志摩 則正(しま のりまさ、明和5年〈1768年〉 - 天保9年〈1838年〉)は、江戸時代後期の関流和算家数学者)。旧姓は丹後、通称は吉左衛門。

生涯

能登部上村の加賀藩御用商人、丹後屋に生まれ、幼少期より和算を好んだ。則正も藩の出入商人を務め、富豪となった。その後、作事町(現在の七尾市)に移住し、廻船業に転職。七尾から富山湾の航路を使って航海し、富山の高木允胤を師として和算を学ぶ。1831年(天保2年)に和算の奥義を極めた。

業績

  • 6次方程式が解ける「開方盤」と呼ばれる大型そろばんを発明し、航海中も携帯して研究していた。24桁、8段。仕組みは天元術・ホーナー法による。現在は石川県立歴史博物館に収蔵されている。
  • 1831年(天保2年)版の関流高木門人諸方算者見立角力(せきりゅうたかぎもんじんしょかたさんじゃみたてずもう)によると、則正は「行司」に格付けされている。
  • 1823年文政6年)、久麻加夫都阿良加志比古神社に算額を奉納。
  • 1830年(文政13年)、美麻奈比古神社に算額を奉納。
  • 1834年(天保5年)、天日陰比咩神社に算額を奉納。

参考文献

  • 吉住 雅佳, 久麻加夫都阿良加志比古神社の算額聞書, 1999.
  • 吉住 雅佳, 美麻奈比古神社の算額聞書, 2000.
  • 石川県の現存算額総集, 2009.
  • 田中 鈇吉, 郷土数学, 1935.
  • 田中 鈇吉, 加越能に於ける数学, 1936.
  • 林 鶴一, 和算研究集録 下巻, 1937.
  • 七尾市史編さん専門委員会, 新修七尾市史11(教育文化編), 2002.
  • 清水 一布, 能登部町誌, 1936.



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