張夫人 (前秦)
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張夫人(ちょうふじん、? - 385年)は、五胡十六国時代前秦の第3代君主苻堅の夫人である。
生涯
384年、元前燕の皇族であった慕容沖もまた苻堅に反旗を翻して西燕を興すと、大軍を率いて長安城を包囲するに至った。
385年5月、苻堅は長安を放棄して五将山へ逃走すると、張夫人もまたこれに付き従った。7月、苻堅は五将山へ到着したが、後秦の君主姚萇はこれを包囲して苻堅・張夫人らを捕らえ、新平へ送還した。
8月、 苻堅は張夫人へ「羌奴如きに我が子が辱められるなど、どうして許していいだろうか!」と述べると、先んじて二人の娘の苻宝・苻錦を自らの手で殺害した。その後、 苻堅は姚萇により新平仏寺において殺害された。張夫人もまた後に自殺した。
参考文献
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