広島かき
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広島かき(ひろしまかき)は、広島県で生産されているかき。県シンボルの一つである「広島県のさかな」[1]。広島県漁業協同組合連合会が管理する地域団体商標(第5085940号)[2]。商標では平仮名(かき)であるが、以下片仮名(カキ)・漢字(牡蠣)でも表記する。
注釈
- ^ 資料によっては右衛門[65]とあるが、西区草津の西楽寺に現存する墓では左衛門。
- ^ a b 三次藩は寛永9年(1632年)立藩、享保5年(1720年)廃藩。つまり草津が三次藩の飛地であったのは江戸前期までで、以降は広島藩領。三次藩は早くから財政破綻に陥っており、カキ養殖販売を行う株仲間からの毎年一定の対価を徴収していた[68]。仁保でかき船が出だした時期、草津は三次藩領であった。
- ^ ここから仁保は広島県有数の海外移民地域となった(広島県人の移民)。
- ^ 呉も明治22年大日本帝国海軍呉鎮守府の一大拠点となった。
- ^ 佐伯郡であった草津・安芸郡であった仁保が昭和4年(1929年)に広島市へ編入、呉市は明治35年(1902年)福山市は大正5年(1916年)市制施行、など市町村合併などで数字が変わっている。
- ^ 大正バブル期。
- ^ カドミウムが原因であるイタイイタイ病が公害認定されたのが1968年。1973年時点でのカドミウム排出基準は0.1ppm。
- ^ なお食害のため2009年からクロダイ放流事業は止めている[113]。
出典
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