干鰯
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干鰯(ほしか)とは、イワシを乾燥させて製造した有機質肥料の一種。販売肥料(commercial fertilizer)のうち、魚肥(fish manure)に分類される[1]。周囲を海に囲まれた日本列島では古くから魚肥は使用されており、江戸時代にはかなり大量に使用されていた[2]。
- ^ a b 三井 1979, p. 285.
- ^ 農政調査委員会 1966, p. 399.
- ^ a b 水原正亨「徳川幕府の経済政策と地方経済──近世の近江八幡の事例を中心に──」『同志社商学』第63巻第5号、同志社大学商学会、2012年3月15日、546頁、doi:10.14988/pa.2017.0000012862。
- ^ 小泉武夫「正月の食卓」『學燈』第95巻第1号、丸善、1998年、13頁。
- ^ 青木 1994, pp
.%20305,%20339 - ^ 松浦静山「卷八十八 平戸領名物集」『甲子夜話: 100卷』《第10巻》國書刊行會、1910年、350頁 。。
- ^ 作者不詳;岡光夫(翻刻・現代語訳・解題) 著「甘蔗栽附ヨリ砂糖製法仕上ケ迄ノ伝習概略記(かんしゃうえつけよりさとうせいほうしあげまでのでんしゅうがいりゃくき)」、山田龍雄 編『日本農書全集』 30巻、農山漁村文化協会、1982年、349, 396頁 。。
- ^ 岡光夫 1982。讃岐の砂糖(サトウキビ)栽培に関する文書の説明。「黒干鰯」は「〆鰯(しめイワシ)」と同じで、セグロイワシ(カタクチイワシ)の油を搾った粕、肥効も高いが高価、と説く[7]。
- ^ 長尾重喬(著);岡光夫(翻刻・現代語訳・解題) (1981), “農稼録”, in , Nihon nōgaku zenshū, 23, 山田龍雄他、編集委員, Nōson gyoson bunka kyōkai, p. 63 , "干鰯-鰯のうち真鰯は銀白色で、頭が太く脂が少ないので煮て食したり、干して肥料とする。これを「羽干鰯」または「白干鰯」という" (日本語)
- ^ a b 千葉県農地制度史編纂委員会「第六章」『千葉縣農地制度史』《上巻》千葉県農地制度史刊行会 、1910年、304頁。NDLJP:2496814/1/167 。。
- ^ 九十九里町誌編集委員会 編『九十九里町誌 各論編 中巻』九十九里町、1989年、251-254頁。全国書誌番号:89022322。
- ^ a b c d 日本歴史大事典 2001, p. 688.
- ^ a b 千葉県立関宿城博物館 2017, p. 36-37.
- ^ a b 国史大辞典 1991, p. 714-715.
- ^ 千葉県立関宿城博物館 2017, p. 6.
- ^ 千葉県立関宿城博物館 2017, p. 66.
- ^ 千葉県立関宿城博物館 2017, p. 55.
- ^ 野口&川田 1991, p. 1469.
- ^ 千葉県立関宿城博物館 2017, p. 73.
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