嶽雲とは? わかりやすく解説

岳雲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/22 05:30 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
岳雲

岳 雲(がく うん、1119年 - 1142年)は、中国南宋の武将。岳飛の長男(あるいは養子)[1][2]応祥

武勇に優れ、武将として頭角を現した。

だが、南宋の宰相秦檜は岳飛父子が目障りで、目の上の瘤だった。そこで彼はの皇族の梁王・完顔宗弼(斡啜)と密約を結び、部下の万俟卨に命じて岳飛と岳雲を逮捕し投獄した。紹興11年12月29日(西暦で1142年)、岳雲は秦檜によって岳飛とともに極刑に処され、反逆者として晒し首にされたという。享年23。

その死後、岳飛父子に対する人々の同情によって建てられた杭州の岳王廟では、岳雲は父・岳飛の隣の堂にまつられており、墓も岳飛の墓の隣にある。そして岳飛父子の墓の前には、彼らを陥れた秦檜夫婦・万俟卨・張俊(岳飛と敵対した秦檜派の軍人)らが揃って後ろ手に縛られ、跪いている銅像がある。

家族

  • 妻:鞏氏
  • 男子:岳甫、岳申
  • 女子:岳大娘

史料

  • 宋史』巻365 列伝124
  • 『建炎以来係年要録』巻143
  • 『金佗粋編』巻13

脚注

  1. ^ 宋史』によると養子で実父は不詳。『建炎以来係年要録』によると実子で生母は劉氏(岳飛の生別した前妻)。
  2. ^ 鄧広銘『岳雲は岳飛の養子か?』より。

「岳雲」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



嶽雲と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「嶽雲」の関連用語

嶽雲のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



嶽雲のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの岳雲 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS