山陽犬とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 山陽犬の意味・解説 

山陽犬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/26 05:27 UTC 版)

山陽犬
山口県産の中型
原産地  日本山陽地方
特徴
毛色 虎斑等
主要畜犬団体による分類と標準
絶滅種
イヌ (Canis lupus familiaris)

山陽犬(さんようけん)は、山陽地方原産の絶滅した日本犬である。

概要

山陽地方の日本犬は四国や九州のものよりも紀州犬(熊野犬)に似た犬で[1]、中型と小型の2種類が存在した[1][2]。主に猟犬や番犬として使役されていた[1]

しかしながら山陽地方は有史より東西貿易が盛んであり、新しい文化や流行が早く浸透しやすかった。闘犬では土佐闘犬テリアブルドッグなどが用いられ、山陽犬を重視するものはいなかった。また、シカやイノシシが姿を消したと共に、山陽犬も姿を消していった[1]

中型犬は四貫半から五貫(約16.9-18.8kg)ほどである。野生犬に関しては七貫から八貫(約26.3-30kg)ほどであったが、姿は酷く見劣る。毛色は虎斑毛であった。俵山の中型犬は他の山陽地方の中型犬よりも良質であったが、猟師の関心が薄く犬質は次第に低下していった。山陽地方で見かける中型犬で、質のいいものは移入された犬となっていた[1]

小型犬は中型のものよりも熱心だった傾向もあり、小獣猟で使われてしばらく存続したが、これも絶滅している[1][2]

ギャラリー

脚注

  1. ^ a b c d e f 迫田如風「山陽犬」『昭和日本犬の検討』犬の研究社、1936年、123-126頁。doi:10.11501/1229309 
  2. ^ a b 狩猟百科編纂委員会 編「猟犬編」『日本狩猟百科』全日本狩猟倶楽部、1973年、416頁。doi:10.11501/12004268 

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  山陽犬のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「山陽犬」の関連用語

1
4% |||||

山陽犬のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



山陽犬のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの山陽犬 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS