山田家住宅 (出雲市)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/21 01:19 UTC 版)
山田家住宅 | |
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所在地 | 島根県出雲市大津町570(非現存) |
位置 | 北緯35度22分08秒 東経132度46分46秒 / 北緯35.36889度 東経132.77944度座標: 北緯35度22分08秒 東経132度46分46秒 / 北緯35.36889度 東経132.77944度 |
類型 | 本陣 |
形式・構造 | 瓦葺切妻、土蔵造り |
建築年 | 宝暦初年 |
文化財 | 出雲市指定文化財(指定解除) |
山田家住宅(やまだけじゅうたく)はかつて島根県出雲市に存在した古民家。出雲市指定文化財に指定されていたものの、2024年に所有者によって解体された。
概要
島根県出雲市大津町に所在した松江藩の本陣遺構で、1958年現在にはその南寄りの一部が山田美治宅として使用されていた[1][注釈 1][注釈 2]。山田家はかつて七面山(現・出雲市大津町内)に存在したが、宝暦初年に松江藩の作事大工によって新築移転された[4][5]。この移転の際に接待用の施設が増築され、松江藩主が出雲大社に参詣するときの本陣として使用できるようになった[5]。
御成門から飛石伝いに土縁を経て座敷に達する配置は、「出雲式」と称される様式で、出雲市平田町の木佐家本陣などとも共通する[1][4]。また、臼庭の小屋組に特徴があるという[4]。
1960年12月21日、「本陣遺構」として出雲市指定文化財に指定された[6]。21世紀には2007年ごろ[注釈 3]と2014年の少なくとも2回の公開が行われている[7]。しかし、2024年に所有者によって解体されたことが判明し[8]、これに伴い文化財指定は解除された[8][9]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b 川島&小林 1958, p. 73.
- ^ 岩本&中尾 1971, pp. 293–294.
- ^ 尾添他編 1982, p. 884.
- ^ a b c 日建協 1962, p. 66.
- ^ a b 尾添他編 1982, pp. 884–885.
- ^ 出雲市指定文化財一覧 2023.
- ^ a b 出雲弥生の森博物館 2014.
- ^ a b 山陰中央新報 2024.
- ^ 出雲市指定文化財一覧 2025.
参考文献
- 尾添茂、永田滋史、原宏一 編『出雲市四十年誌』出雲市、1982年 。
- 岩本正吉、中尾鉱『島根の人物農協史』島根県農協史編纂委員会・家の光出版サービス、1971年 。
- 川島宙次、小林清「美しき民家25:出雲の町家と本陣」『新住宅:brains & works for urban life』第13巻12月号、1958年、69-76頁。
- 日本建築協会創立45年記念出版委員会 編『ふるさとのすまい:日本民家集』(2版)日本建築協会、1962年 。
- “文化財本陣 所有者が解体 出雲「山田家住宅」 市条例に罰則なし”. 山陰中央新報デジタル (2024年). 2025年2月9日閲覧。
- “市指定文化財「山田本陣遺構(やまだほんじんいこう)」を一般公開します。 - 出雲弥生の森通信” (2014年). 2025年2月9日閲覧。
- “出雲市指定文化財一覧(令和5年8月25日現在)”. 出雲市. 2023年9月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月21日閲覧。
- “出雲市指定文化財一覧(令和7年3月26日現在)”. 出雲市. 2025年5月21日閲覧。
関連項目
- 山田家住宅 (出雲市)のページへのリンク