尖端娘商売とは? わかりやすく解説

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尖端娘商売

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/02 07:43 UTC 版)

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尖端娘商売
The Life of the Party
監督 ロイ・デル・ルース英語版
脚本 メルヴィル・クロスマン
アーサー・シーザー英語版
音楽 シドニー・D・ミッチェル英語版
撮影 フランク・B・グッド
デヴロー・ジェニングズ
編集 ウィリアム・ホームズ英語版
製作会社 ザ・ヴァイタフォーン・コーポレーション
配給 ザ・ヴァイタフォーン・コーポレーション
ワーナー・ファーストナショナル
公開 1930年10月25日
1931年
上映時間 79分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
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尖端娘商売』(せんたんむすめしょうばい、英語: The Life of the Party)は、ロイ・デル・ルース英語版が監督し、ワーナー・ブラザースが「ザ・ヴァイタフォーン・コーポレーション」の名で製作・配給したアメリカ合衆国の長篇劇映画テクニカラーで撮影されたミュージカル・コメディである[1][2]。カラー版は現存していない[1]

略歴・概要

本作は、脚本家時代のダリル・F・ザナックが「メルヴィル・クロスマン」名義でオリジナルシナリオを書き、アーサー・シーザー英語版が台詞を書いた作品で、当初はテクニカラーで撮られたカラー映画であった[1]。製作・配給としてクレジットされている「ザ・ヴァイタフォーン・コーポレーション」とは、ワーナー・ブラザースのことであり、実際には、製作はファースト・ナショナル英語版、配給をワーナー・ブラザースが行った[1]

『尖端娘商売』という日本語題は、「パーティ生活」を意味する原題とは無関係に、主人公の女性たちの行動に対し、当時の日本流行語であった「尖端」の語で形容したものである。日本での配給・宣伝は、ワーナー・ファーストナショナル日本支社が行った[2]

現存する上映用プリントは、1950年代にテレビ放映用に作成された白黒フィルムのみで、オリジナルのカラー版の現存は確認されていない[1]

あらすじ

ニューヨークのいまどきの娘たち、フロー(ウィニー・ライトナー)とドット(アイリーン・デルロイ)は、楽譜の売店を首になった。服屋のルメア氏(チャールズ・ジューデルズ)につきあいすぎるという理由。フローとドットは、今度は金持ちを騙して儲けてやろうと企んだ。そこにルメア氏が、店のマネキンになってくれと言ってきたものだから、ルメア氏の店の衣裳はすべて彼女たちの自由になったも同然だった。フローとドットは、店から衣裳を勝手に持ち出し、ハヴァナ行きの旅客船に乗り込んだ。

一文無しのはずのフローとドットは、一流ホテルの最上級の部屋を申し込んだ。評判の富豪「A・J・スミス氏」に急接近、ドットはまんまと親しくなるが、それは贋者で、A・Jことジェリー・スミス(ジャック・ホワイティング)であった。ジェリーはドットを富豪の娘だと信じ込む。ケンタッキーの競馬狂ジョイ大佐(チャールズ・バターワス)が現れ、彼の馬の騎手が負傷して競馬に出場不可能になり、かわりにフローが馬に乗ることになる。しかしゴール間近で黒猫が横切り、よけたフローは負けてしまう。

そこへ怒り狂ってニューヨークからはるばる来たルメア氏に、ジェリーは、ドットを富豪の娘を装い、とんでもないことをしていると告げ口する。フローは、ドットは富豪の「A・J・スミス氏」と結婚する、と言い、ルメア氏を部屋に閉じ込めた。フローとドットは、やっと本物の「A・J・スミス氏」を発見、彼の目の前で気絶する。A・J・スミス氏(ジョン・デイヴィッドソン)は気絶したドットを介抱し、フローはジョイ大佐とうまくいくのだった。

スタッフ

  • 監督 : ロイ・デル・ルース英語版
  • 脚本 : メルヴィル・クロスマン (ダリル・F・ザナック
  • 台詞 : アーサー・シーザー英語版
  • 撮影 : フランク・B・グッド、デヴロー・ジェニングズフランス語版
  • 編集 : ウィリアム・ホームズ英語版
  • 衣裳 : アール・リューイック
  • 録音 : ドルフ・トーマス
  • 音楽監督 : エルノ・ラペー英語版
  • 演奏指揮 : ルイス・シルヴァーズ英語版

キャスト

クレジット順
  • ウィニー・ライトナー英語版 - 「フロー」役
  • アイリーン・デルロイイタリア語版 - 「ドットことドロシー・ストッツベリ」役
  • ジャック・ホワイティング英語版 - 「A・Jことジェリー・スミス」役
  • チャールズ・バターワス英語版 - 「ジョイ大佐」役
  • チャールズ・ジューデルズ英語版 - 「ルメア氏」役
  • アーサー・エドモンド・カリュー英語版 - 「贋伯爵」役(出演シーン削除)
  • ジョン・デイヴィッドソン英語版 - 「A・J・スミス氏」役
  • アーサー・ホイト - 「ジェリーの秘書」役
ノンクレジット・アルファベット順
  • キャリー・ドーメリー - 「上級ファッションショー監視官」役(ノンクレジット)
  • ウィリアム・アーヴィング英語版 - 「ザ・ユーフー・マン」役(ノンクレジット)
  • エディ・ケイン英語版 - 「フォスター氏」役(ノンクレジット)
  • トム・リケッツ英語版 - 「上級ファッションショー監視官」役(ノンクレジット)
  • ロルフ・セダン英語版 - 「『ポイズン・アイヴィ』を聴きたがる男」役(ノンクレジット)

脚注

[脚注の使い方]

参考文献

  • 『舶来キネマ作品辞典 - 日本で戦前に上映された外国映画一覧』、世界映画史研究会、科学書院、1997年7月20日 ISBN 4760301534
  • 『20世紀アメリカ映画事典』、畑暉男、カタログハウス、2002年4月 ISBN 4905943507

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