学童心理福祉士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/06/21 05:10 UTC 版)
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概要
学童心理福祉士は、日本福祉財団によって2009年に創設された、学童支援に関する新しい専門資格である。保育士・幼稚園教諭・小学校教諭はもとより学童施設に勤務する指導員の知識と技術を補完するとともに、地域でボランタリーに子ども支援に関わる人々や、幼児期から心身ともに変化が著しい学童期の子どもをもつ保護者を支援するための基礎的な知識を身に付ける機会を提供する。 学童心理福祉士は3段階の資格として構成されている。
資格の種類
- 学童心理福祉士補
学童施設において直接学童を支援する資格。学童心理福祉士補は、学童心理福祉士資格の入口であり、添削課題とスクーリングにおける学習によって、学童支援の専門知識を身に付けるものである。 実務経験の有無は問われず、また、性別・年齢・国籍・学歴などの制限もおかれない(ただし、課題提出や試験等があるため、高卒程度の学力が必要と思われる。)。 実務経験のない者は、添削課題に合格した後、指定機関におけるスクーリングを受講し、修了試験を受けて合格することで資格を取得する。 公的団体(社会福祉協議会・社会福祉事業団・福祉公社等)が設置する学童施設で1年以上(実働185日以上)の実務経験を有している者に関しては、添削課題が免除され、財団による実務経験審査を経て、以後は実務経験のない者と同様にスクーリングを受講し、修了試験を受けて合格することで資格を取得する。
- 学童心理福祉士
学童施設などでチーフ的な役割で学童の指導をする資格であり、学童の指導はもとより学童施設の管理者として知識と経験をもった者の資格である。学童心理福祉士補として公的な団体(社会福祉協議会・社会福祉事業団・福祉公社)が設置する学童施設で3年(実動日数550日)以上の実務経験を有する者か、もしくは学童心理福祉士補で公・民問わず1年(実動日数185日)以上の実務経験を有する者が希望できる。学童心理福祉士補以上の者が在籍している施設に限り、半年(実動日数90日)以上のボランティアも実務経験として認める。 添削課題およびスクーリングは免除され、財団による実務経験審査を経て、学童心理福祉士資格試験を受け、合格する事で資格を取得する。平成23年度より試験実施予定。
- 主任学童心理福祉士
学童心理福祉士補の資格取得の際に受講するスクーリングの講師を担当できる資格である。主任学童心理福祉士養成コースに参加し所定の試験に合格し登録した者を主任学童心理福祉士と呼ぶ。 特例コースで資格取得が可能なのは、平成21年度・22年度・23年度のみ。保育士免許・教諭免許保持者で学童施設及び学校または保育所で2年(実働日数370日)以上勤務した者、あるいは財団が同等の知識と能力を有すると認めた者である。資格取得には、添削課題とスクーリングを修了後、修了試験を受けて合格することで資格を取得する。
登録
試験に合格後、財団に登録することが出来る。強制ではないが、上位資格受験の際または学童心理福祉士補のスクーリング講師を行う際には、登録が必要。
外部リンク
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