大沢哲三とは? わかりやすく解説

大澤哲三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/01 09:43 UTC 版)

大澤 哲三おおさわ てつぞう1946年昭和21年〉[出典 1]11月26日[出典 2] - 2010年10月10日[出典 3])は、日本映画の特殊美術監督[3]。最終所属はマーブリング・ファインアーツ日本映画美術監督協会会員[8]多摩芸術学園芸能美術科中退[5]大沢哲三名義で活動していたこともある[2][9]


注釈

  1. ^ 資料によっては、『帰ってきたウルトラマン』を特殊美術デザイナーとしてのデビュー作としている[2]
  2. ^ a b 一部のデザイン画には「かんの」というサインが記されていることから本編美術の菅野幸光によるものとされていたが、一部書籍で菅野は怪獣デザインには携わっていないとしており、大澤の助手を務めた木目憲悟は絵のタッチなどからそのいくつかは大澤によるものであると証言している[7][3]。また、「かんの」というサインが入っているものの、大澤によるものではないものもあったという[3]
  3. ^ スーパー戦隊シリーズメタルヒーローシリーズ、『宇宙からのメッセージ』『里見八犬伝』など。
  4. ^ ノンクレジット。
  5. ^ 本編美術も兼任。
  6. ^ 第41話に登場する怪獣テロリンガのデザインは、書籍『ミラーマン大全』のインタビューにて大澤哲三が自身の手によるものと発言しており[20]、これが通説とされていたが[21]米谷佳晃は自著の中で自身が手掛けたものとしておりデザイン画や詳細な解説も掲載している[22][7][3]
  7. ^ 『ミラーマン大全』のインタビューでは、テロリンガ以外に各話に登場するインベーダーの宇宙船と第10話の重力マシン、第15話のジャバラ、第18話のアロザのデザインを手がけたと発言している[20]が、アロザはテロリンガと同様に米谷の担当によるものである[3]
  8. ^ 書籍『大人のウルトラマン大図鑑 第二期ウルトラマンシリーズ編』では第41話と第42話に登場するババラスとオネストキングは大澤によるものと記載しているが[21]、米谷は自著の中でラフ画を提示したものとしており、現存するデザイン画は当時の美術スタッフが米谷のラフ画を彩色加工したものと述べている[24][3]
  9. ^ a b c d e デザイン画が掲載[26]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p ゴジラ大百科 1990, p. 100, 「ゴジラ・スタッフ名鑑」、最新ゴジラ大百科 1991, p. 97, 「ゴジラスタッフ名鑑」
  2. ^ a b c d e f g h i 平成ゴジラ大全 2003, pp. 104–105, 「破之壱『ゴジラVSビオランテ』 特殊美術・大沢哲三」
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 豪怪奔放 2021, p. 122, 「第1章 ウルトラマン 1971-1974 検証:栄光の怪獣王国、狂乱のデザイン史―ウルトラマン第二期 編― 07 ウルトラマン第二期シリーズ終焉で王道に回帰した、大澤哲三の仕事とその流儀 DESIGNER 大澤哲三」
  4. ^ a b c d e f 平成ゴジラクロニクル 2009, pp. 242–243, 「第7章 平成ゴジラシリーズを作った男たち 大澤哲三」
  5. ^ a b DVD『シルバー仮面フォトニクル2』 2015年12月18日発売 発売元-デジタルウルトラプロジェクト DUPJ-137 pp.84-85 「コダイグループ資料冊子」
  6. ^ マーブリング・ファインアーツ お知らせ(2011年1月4日時点のアーカイブ
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af 鶯谷五郎「70's円谷怪獣リスペクト検証 栄光の怪獣王国、狂乱のデザイン史 [第13回]第二期ウルトラマンシリーズの終焉で王道に回帰 簡にして要を得るデザインに滲む大澤哲三の流儀」『宇宙船』vol.166(AUTUMN 2019.秋)、ホビージャパン、2019年10月1日、82-84頁、ISBN 978-4-7986-2032-9 
  8. ^ 「大決戦!超ウルトラ8兄弟」公式サイト:スタッフ(美術監督 大澤哲三)
  9. ^ 豪怪奔放 2021, p. 127, 「第2章 銀河連邦 1971-1973 ミラーマン」.
  10. ^ a b c d 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 103, 「平成ゴジラの特撮1 特殊美術」
  11. ^ 宇宙船 2011, p. 126, 「〔追悼〕美術監督・大澤哲三さん」
  12. ^ a b 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 150, 「平成ゴジラバーニング・コラム NO.014 追悼・平成ゴジラの特撮を支えたスタッフたち」
  13. ^ 『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』劇場パンフレットより。
  14. ^ 宇宙船 2011, p. 126-129, 「〔追悼〕美術監督・大澤哲三さん」
  15. ^ 大全 2004, p. 270.
  16. ^ 大全 2004, p. 61.
  17. ^ a b c 平成ゴジラ大全 2003, pp. 190–191, 「破之参 『ゴジラVSモスラ』 どう作るかではなく、どう飾るか」
  18. ^ 宇宙船 2011, p. 129, 「〔追悼〕美術監督・大澤哲三さん」
  19. ^ 東宝SF特撮映画シリーズ7 1993, pp. 137–143, 「特撮スタッフ座談会」
  20. ^ a b 大全 2004, p. 269.
  21. ^ a b 大人の 2014, p. 108.
  22. ^ 米谷佳晃 2014, pp. 9、68.
  23. ^ 大全 2004, p. 136.
  24. ^ 米谷佳晃 2014, p. 3.
  25. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj 豪怪奔放 2021, pp. 82–103, 「第1章 ウルトラマン 1971-1974 ウルトラマンレオ」
  26. ^ てれびくん編集部 編「怪獣造型」『ウルトラ戦士特撮大全集』小学館〈てれびくんデラックス〉、1989年11月10日、41頁。ISBN 4-09-101421-6 
  27. ^ a b 『ウルトラマンレオ LD-BOX』解説書にデザイン画が掲載
  28. ^ 平成ゴジラクロニクル 2009, p. 29, 「第1章 すべては、ここから始まった 1989 ゴジラvsビオランテ デザインワークス」

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