大倉尾根
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/03 00:28 UTC 版)

大倉尾根(おおくらおね)とは、丹沢山地の塔ノ岳 (1491m) から南に延びて大倉 (290m) に至る尾根である。丹沢大山国定公園と神奈川県立丹沢大山自然公園に属す。
丹沢山地で最も登山者が多い尾根で、一年を通して登山者が絶えない。この登山者の多さから登山道の裸地化が問題となっており、特に花立周辺では深刻化している。全長約7km、標高差約1200mで、長い登りが続くことから「バカ尾根」とも呼ばれる[1]。なお、塔ノ岳から南東側には表尾根が延びており、大倉尾根と共に休日には多くのハイカーで賑わう。
アクセス
小田急線渋沢駅から神奈川中央交通バス「渋02」(大倉行)に乗車し「大倉」バス停(終点)で下車(15分)。バスは1日約30本、1時間2本が中心だが、休日の朝は1時間4本。
大倉尾根の山小屋
休日は全て通年営業しているが、不定期に休むこともある。
山小屋名 | 位置 (標高) | 有人・無人 (営業日) |
トイレ | 備考 | 画像 |
---|---|---|---|---|---|
尊仏山荘[2] | 塔ノ岳山頂 (1,491m) |
有人(通年) | あり(100円) | ||
花立山荘[3] | 花立付近 | 有人(休日) | あり(100円) | ||
堀山の家[4] | 有人(夏期以外は休日営業、夏期は毎日営業) | ||||
駒止茶屋 | 有人(休日) | ||||
見晴茶屋[5] | 有人(休日) | あり(チップ100円) | ![]() |
||
観音茶屋 | 有人(夏期以外は休日営業、夏期は毎日営業) | あり(チップ100円) | ![]() |
大倉高原テントサイト
2022年に解体された「大倉高原山の家」があった場所に整備されたテント場で秦野市が管理している。管理人はおらず、予約不要で協力金は500円。[6]
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サイトから秦野市街が見張らせる。
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煮沸して飲むようにと注意書きがあるが、水は枯れている。
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チップ制のトイレ。
水場
大倉の登山口を少し登った所に水場がある。
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「おいしい秦野の水道水」。浄水場を通して供給しているので煮沸消毒しなくても安全。
大倉登山口
麓の大倉バス停にはレストハウス(飲食可能、通年営業)、秦野ビジターセンター(登山道の情報、登山ポスト、提出用の用紙、筆記用具などあり)がある。
脚注
- ^ 神奈川県丹沢地域の登山道、大倉尾根の愛称「バカ尾根」について記載されている資料やその愛称の出典がわかる資料を知りたい。 レファレンス事例詳細 国立国会図書館
- ^ 尊仏山荘
- ^ 花立山荘 | 丹沢山 大倉尾根の登山用山小屋
- ^ 丹沢、大倉尾根 『堀山の家』
- ^ 丹沢 大倉尾根 見晴茶屋
- ^ 大倉高原テントサイト 秦野市役所
関連項目
外部リンク
大倉尾根と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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