多重標本空間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 19:32 UTC 版)
多くの試行において、試行者がどのような結果に注目するかに応じて、複数の異なる標本空間が想定できる。例えば、標準的なトランプ(カードが52枚)から1枚カードを引くとき、標本空間として番号がいくつであるかを表す (1-13) を考えることもできるし、スート(クラブ・ダイヤ・ハート・スペード)が何かを表すを考えることもできる。しかし、結果をより細かく記述しようと思えば、ランクとスートの両方を特定して個々のカードが指定できるように、ランクの空間とスートの空間の直積集合として標本空間を構成すればよい(この直積空間は同様に確からしい52の結果を含む)。あるいはもっと別の標本空間を考えてもよいのであって、例えばシャッフルするときに反転するカードを考えたいならば標本空間は {正位置, 逆位置} を取ればよい。
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