壊死性潰瘍性歯周炎とは? わかりやすく解説

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壊死性潰瘍性歯周炎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/06 07:09 UTC 版)

壊死性潰瘍性歯周炎(えしせいかいようせいししゅうえん)とは、歯周病の一種である。壊死性潰瘍性歯肉炎が進行し、著しいアタッチメントロス・歯槽骨吸収を示したもの[1]。偽膜の形成・潰瘍の形成・歯肉の壊死・疼痛および強い口臭などが特徴。

急激に発症することが多く、かつては急性壊死性潰瘍性歯周炎と呼ばれたが、慢性に経過する場合もあるために名称が変更された[1]

病態

歯間乳頭と辺縁歯肉における壊死と潰瘍が特徴的である。好発部位は上下顎前歯部および第3大臼歯部の歯間乳頭部。歯間乳頭部は陥凹クレーター状となる、辺縁歯肉は扇状形態を失う。

潰瘍部は白血球、赤血球、フィブリン、壊死組織片、細菌塊などからなる灰白色の偽膜で覆われる。偽膜ははがれやすく、取れてしまうと潰瘍部が露出するため、血が出やすく、食べ物や歯ブラシなどが当たることで痛みも現れる。

軽症の場合は4〜5日で治るが、重症になると病変は歯槽粘膜、扁桃など周囲組織に波及し、発熱、頭痛、倦怠感、所属リンパ節の腫脹などが現れることもある。

原因

原因は不明であるが、プラーク等の炎症因子ならびに疲労ストレス栄養障害免疫力低下などの全身的因子[1]が関与すると考えられている。病変部には紡錘菌やスピロヘータなどの異常増殖が見られ、その関与が指摘されている。

脚注

  1. ^ a b c 須田玲子、山本松男 著「第6章 特殊な歯周疾患 1.壊死性潰瘍性歯肉炎・歯周炎」、和泉雄一、沼部幸博、山本松男、木下淳博 編『ザ・ペリオドントロジー』(第1版)永末書店京都市上京区、2009年10月14日、236-237頁。ISBN 978-4-8160-1208-2NCID BA9190312X 

参考文献

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