地蔵塚古墳 (笛吹市)とは? わかりやすく解説

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地蔵塚古墳 (笛吹市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/01 06:05 UTC 版)

地蔵塚古墳

墳丘
所在地 山梨県笛吹市八代町南(字塚ノ越)
位置 北緯35度36分52.25秒 東経138度38分34.40秒 / 北緯35.6145139度 東経138.6428889度 / 35.6145139; 138.6428889座標: 北緯35度36分52.25秒 東経138度38分34.40秒 / 北緯35.6145139度 東経138.6428889度 / 35.6145139; 138.6428889
形状 円墳
規模 直径35m
高さ5m
埋葬施設 横穴式石室
築造時期 6世紀末-7世紀初頭
史跡 笛吹市指定史跡「地蔵塚古墳」
地図
地蔵塚古墳
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地蔵塚古墳(じぞうづかこふん)は、山梨県笛吹市八代町南にある古墳。形状は円墳。笛吹市指定史跡に指定されている。

概要

山梨県中央部、甲府盆地南東の浅川扇状地の扇央部(標高305メートル)に築造された大型円墳である[1]。『甲斐国志』には「地蔵塚」として記述され、古くから開口したことが知られる[1]。現在も石室内には地蔵尊の立像・坐像が安置される。これまでに発掘調査は実施されていない[1]

墳形は円形で、直径35メートル・高さ5メートルを測る[1]。埋葬施設は横穴式石室で、南西方向に開口する。現存部分で石室全長10.1メートルを測る大型石室であり、旧八代町域では最大規模、山梨県内でも5指に入る規模になる[1]。石室内の副葬品は詳らかでない。築造時期は古墳時代後期-終末期6世紀末-7世紀初頭頃と推定される[1]

古墳域は1973年昭和48年)に旧八代町指定史跡(現在は笛吹市指定史跡)に指定されている。

埋葬施設

石室俯瞰図
石室展開図

埋葬施設としては横穴式石室が構築されており、南西方向に開口する。石室の規模は次の通り[1]

  • 石室全長:10.1メートル
  • 玄室:長さ6メートル、幅2.5メートル(奥壁)
  • 羨道:長さ4.1メートル、幅1.6メートル(羨道部)、高さ1.3メートル(開口部)

石室の奥壁は、大型の石を横に2段積んだ上に、小型の石で隙間を埋める。側壁は、大型の自然石を約4段で乱石積みし、持ち送りが顕著である。袖石には幅0.7メートル・高さ1メートルの方柱状の自然石を立てる。天井石は5枚で、奥壁側の2枚はほぼ水平であり、開口部にかけて下がるが段は形成しない[1]

石室の構造には、姥塚古墳(笛吹市)・加牟那塚古墳甲府市)との強い類似性が指摘される[1]

文化財

笛吹市指定文化財

  • 史跡
    • 地蔵塚古墳 - 1973年(昭和48年)2月20日指定。

脚注

参考文献

  • 史跡説明板
  • 「地蔵塚古墳」『山梨県史』 資料編1 原始・古代1、山梨県、1998年。 

関連項目




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