土帝君
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/05 17:13 UTC 版)
土帝君(てぃーてぃんく・とんとぅく)とは、沖縄の各地に祭られた農耕神。沖縄本島とその周辺離島で約60件 余り信仰されている。[1]旧暦2月2日には土帝君祭として豊作祈願などが行われる[2]。
概要
土帝君は、中国古来の土地関係の神の一種で、一般には土地神と呼ばれる。土帝君は沖縄各地に祀られていて、現在でも旧歴2月2日に土帝君祭が行われている[3]。地域によっては農業・豊作祈願のみならず、漁業の豊漁、安全祈願の祈りも捧げられる。
歴史
文献上の記録として最も古い のは『球陽』の巻九の尚貞王30年にあり、1698年 (康煕37)に大嶺親方の鄭弘良が中国から土地公の 神像を持ち帰って、旧小禄村大嶺に祀ったのが信仰 のはじまりとされる(球陽研究会編1974)。
沖縄県各地の土帝君(北より順に)
脚注
- ^ 大城沙織 (2024). “現代沖縄における土帝君の整理”. 沖縄県立博物館・美術館,博物館紀要(Bull. Mus., Okinawa Pref. Mus. Art Mus.) (沖縄県立博物館・美術館) №17: pp.105-116..
- ^ 大城沙織. “現代沖縄における土帝君の整理(1)”. 2025年2月28日閲覧。
- ^ “土帝君[ とぅーていくん。 | 南城市役所]”. 南城市役所. 2025年2月28日閲覧。
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