国富論におけるジョイント・ストック・カンパニー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 14:28 UTC 版)
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アダム・スミスが『国富論』の中で批判したとされる“株式会社”制度も、実際に言及されているのは「Joint stock company」であって、今日において株式会社と訳される「company limited by shares」や「stock company」ではない。ただし、その特徴として株主の有限責任制が挙げられている。国富論におけるjoint stock companyに対する批判は、所有と経営の分離の弊害に関するものである。それは、株主と取締役が双方とも無責任な行動をとる(すなわち、株主は会社の業務については知ろうとせず、取締役には他人の金であるので怠慢と浪費がはびこる)ことにより生じる事態を指摘したものであり、南海泡沫事件からそれほど経っていない時期の状況を反映している。
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