君島彩子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/12 07:51 UTC 版)
君島 彩子(きみしま あやこ、1980年 - )は[1]、日本の物質宗教論、宗教美術史研究者。和光大学講師[2]。
経歴
女子美術大学附属中学・高等学校卒業[3]。和光大学表現学部芸術学科卒業[4]。総合研究大学院大学文化科学研究科博士後期課程修了。学術博士取得。日本学術振興会特別研究員[3]。
主な著作に『観音像とは何か――平和モニュメントの近・現代』青弓社などがある[1]。
2023年より和光大学講師[2]。
人物
自身も制作活動を行いながら、仏像から社会を見る研究を続けている[3]。修士論文では森村泰昌が『信貴山縁起絵巻』の「剣の護法」に扮した作品の研究を行った[4]。著作『観音像とは何か――平和モニュメントの近・現代』(青弓社)では、近代以降に美術概念を受けて制作されるようになった「モニュメントとしての独自の発展を遂げた観音像」の近・現代史を描き出した[1]。「万博と仏教―オリエンタリズムか、それとも祈りか?」(高島屋史料館企画展示室)など、展覧会の監修なども手掛けている[3]。自身のゼミ和光大学芸術学科では、月に1回のフィールドワークを実施している[5]。
実績
単著
- 『観音像とは何か――平和モニュメントの近・現代』青弓社、2021年[1]
共著
展覧会監修
- 「万博と仏教―オリエンタリズムか、それとも祈りか?」高島屋史料館企画展示室、2023年[3]
受賞学術賞
- 公益財団法人国際宗教研究所 第15回(公財)国際宗教研究所賞・奨励賞(『平和祈念信仰における観音像の研究』)[2]
- 中外日報社 第15回涙骨賞 論文部門:本賞(「現代の『マリア観音』と戦争死者慰霊―硫黄島、レイテ島、グアム島、サイパン島の事例から―」)[2]
脚注
- 君島彩子のページへのリンク