十人とその他
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 04:18 UTC 版)
繁次郎は海産物問屋を丸め込んで金を引き出し、自身でも鰊漁場を経営することになった。手始めに若者を2人雇いいれ、「おめだちにも親からもらった名前があるべども、おらが新しい名前つけてやる。おめは重人(じゅうにん)、おめは其太(そのた)だ」と、それぞれ新しい名前をつける。しばらくして、問屋の親方が「最近はどんな具合だ?」と繁次郎を訪ねて来た。繁次郎は旦那を家の中に招き入れると、外に向かって大声で「ジュウニン浜さ降りれ!ソノタ山さ行って薪取ってこい!」と呼ばわる。「十人」「その他」と勘違いした親方は、何十人もの部下を使う繁次郎の器量にすっかり感心してしまった。
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