内子龍王バイオマス発電所とは? わかりやすく解説

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内子龍王バイオマス発電所

(内子龍王バイオマスエネルギー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/12 12:32 UTC 版)

内子龍王バイオマス発電所
種類 バイオマス発電
電気事業者 株式会社内子龍王バイオマスエネルギー
所在地 日本
愛媛県喜多郡内子町内子1365番地
1号機
発電方式 汽力発電
出力 電気330kW、熱520kW kW
燃料 木質ペレット
営業運転開始日 2022年10月
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内子龍王バイオマス発電所(うちこりゅうおうバイオマスはつでんしょ)は、愛媛県喜多郡内子町にある、内子龍王バイオマスエネルギーが管理運営を行うバイオマス発電所

概要

愛媛県喜多郡内子町の内子龍王公園の隣接地に立地している。2022年10月13日より稼働を開始した[1]

ガス化熱電併給設備(発電出力330kW、熱出力520kW)を導入し、木質ペレットを燃料にして発電と熱供給を行っている[2]。発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)に基づき四国電力送配電に売電し、熱は隣接する内子町龍王公園内のオーベルジュ内子、フィットネスクラブRyuowの2施設へ供給している[1]。発電のみの場合のエネルギー変換効率は30%程度だが、熱を利用することで約70%のエネルギー変換効率を達成している[2]

燃料は、内子町森林組合に出材された原木年間約3600tの間伐未利用材から製造したペレットを用いており、内藤鋼業小田ペレット工場から調達している[1]

事業主体の内子龍王バイオマスエネルギーには、内藤鋼業、サイプレス・スナダヤ竹中工務店三洋貿易大日本コンサルタントの5社が出資している[1]。また建設にあたっては「内子町龍王地区の木質バイオマス熱電併給に関する基本協定書」を締結した内子町からの各種支援のもと、地元企業を中心に資金を調達した[1]愛媛信用金庫による融資の他、資金提供者として地域企業20社を集めている[3]

建物

発電所建屋は町産材による木造建築で、県内で加工されたCLTも活用されており、内子町景観まちづくり条例に配慮したデザインとなっている[2]。特に使用したCLT(サイプレス・スナダヤ製造)は、内子町のまち並みの「焼杉」の格子を模した、黒壇色に塗装したルーバー仕様となっており、地域住民の愛着を醸成するとともに、「見せる発電所」として、地域の子供たちの社会見学や、ビジネスツーリズムの対象としても機能している[3]。この意匠性が高く評価され、「ウッドデザイン賞2023」のソーシャルデザイン部門、奨励賞(審査委員長賞)を受賞している[3]

関連項目

脚注

  1. ^ a b c d e 内子町でバイオマス発電が稼働、地域未利用材をガス化 - 日経BP(2022年10月18日)、2024年8月12日閲覧。
  2. ^ a b c 林野庁(2023)『令和4年度森林及び林業の動向』、138頁。
  3. ^ a b c 日本政策投資銀行(2024年)『マルチフォレストクラスターを核とした循環社会創生 ~地域型木質バイオマスエネルギー事業への投資意義~』23頁。



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