八分サレル

隠語大辞典

八分（ハチブ）サレル

読み方：はちぶされる

1. 村（ムラ）八分参照。〔曲亭雑記〕寛政二年はじめて江戸に義倉を建てさせられて、之を籾倉町会所といふ、江戸町々毎月町入用の雑費のうち、無用のものを省きて、七分は籾倉に納め奉り、一分は其町々なる居付地主等預りおきて、町内臨時見積外なる費用に充つべしと也、之を諸町内積金八分といふ、これ皆町入用中無用の雑費を省きのけたるものなれば、凡一むれのうちにて、はぶき除かるることを八分されるといふ、‥‥之よれ転じて人に物を乞ふことあるに、その人拒みて遠ざくることをも、八分されたといひ、下郎の賎妓にふらるるをも八分さるるといふ。

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