全国生活指導研究協議会とは? わかりやすく解説

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全国生活指導研究協議会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/18 08:30 UTC 版)

 全国生活指導研究協議会(ぜんこくせいかつしどうけんきゅうきょうぎかい)とは、生活指導について研究する研究会。主に小・中学校教師と研究者で構成する。

 1959年1月26日「全国生活指導研究協議会」として結成。同年12月2829日に東京で開催された第一回全国大会において「全国生活指導研究協議会(略称:全生研)」に改称した。 かつてアントン・マカレンコの集団主義教育の影響を受けた「集団づくり」教育を推進したことでも知られる。当団体が1990年に発行した『新版 学級集団づくり入門』では、

学級集団づくりとは、子ども一人ひとりが個性ある人格として集団のなかに登場し、集団と連帯して生きるように指導するものであるともいってよいだろう。具体的には、それは、同調といじめ、敵視と不信、抑圧と被抑圧のなかで苦しんでいる子どもたちが、自己を主張し、集団の支持を得て、その非民主的な構造を変革していくように指導していくことである。

としている。

 「集団づくり」教育については、原武史が『滝山コミューン一九七四』においてその経験をまとめているが、それは全生研の実践を形式的に模倣したものと思われ、全生研の提起する理論・実践の本質をとらえたものではない。

 協議会の中には様々な系統があり、一概にその主義主張をまとめることはできない。

 春田正治が長く代表を務めた[1]

著作・編集書籍

  • 全国生活指導研究者協議会編『生活指導の基本問題』明治図書,1959
  • 全生研常任委員会編『学級集団づくり入門』明治図書,1963
  • 全生研常任委員会編『学級集団づくり入門 第二版』明治図書,1971
  • 全生研常任委員会編『新版 学級集団づくり入門(小学校編)』明治図書,1990
  • 全生研常任委員会編『新版 学級集団づくり入門(中学校編)』明治図書,1991
  • 全生研常任委員会編『全生研大会基調提案集成』明治図書,1974
  • 全生研常任委員会編『全生研大会基調提案集成 第二集』明治図書,1983
  • 全生研常任委員会編『全生研大会基調提案集成 第三集』同委員会発行,2000

機関誌

関連書籍

脚注

  1. ^ 林茂樹「反省会がなぜ責任追及の場に変わるのか―学級集団内の相互行為という視角から―」『摂南大学教育学研究』第12号、2016年3月、17-30頁、ISSN 1349-8118NAID 120006712059 

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