何も必要とせず存在可能な全能者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/17 06:48 UTC 版)
「全能の逆説」の記事における「何も必要とせず存在可能な全能者」の解説
神が全能であるなら、神にとって世界や被造物は不必要である、という考えも伝統神学の中にはあった。何故なら何かを必要とする者は、全能ではない ―― すなわち、無限や自存(他を必要とせず自力で存在できる状態)ではない ―― と考えられるからである。 全能である神は、世界を愛する必要もない(バルトの考え)。神が世界を愛するなら、そうするように自分で決断したからであって、神はそれ以外でもあり得る。何故なら、存在するために何かを愛する必要がある者 ―― 何かを愛することで存在可能な者 ―― は、全能ではないからである。
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