伊東類とは? わかりやすく解説

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伊東類

伊東類の俳句

あたたかさ丸めてキャッチボールする
おしろいの花の菩薩に抱へらる
おんなじに秋のふらここさらさら砂
くぐり戸を開けて味噌買ふ西鶴忌
ちんちろりんちんちろりんに働ける
ひよんの笛林芙美子はどこにゐる
ゆつくりと炎は消えし雪解富士
キヤベツ大盛りはしばしに街眠る
クリスマス西行は旅に出てをり
傀儡師そこまで旅に出てゐるぞ
働いて日の短かくてやはらかし
冬の雨鎌倉時代ひつかける
十二月大安の日の水を替へ
可愛さをしたたかに巻く水芭蕉
四五人がせんちめんたる社会鍋
夏終はるさざなみ蹄跡のこし
學生のゐなくなりたる暑さかな
寒中をさまよふてゐる猿でよし
小春日和をにんげんはくり返す
山めぐる順に櫻の人になる
市民社会三分程度にあたたかし
彼岸会のいちにちの音置いてある
手をこするなかのかたくな春菜売り
春雲のはしつこに乗る日本人
春雷の下にさし込む素泊りや
暦買ふ前に風来人であり
柿落葉豈漱石の斜め読み
梅白い風動かしてみるもよし
棟梁の大いに笑ふ木下闇
水平線梅の橋までのびてきし
水底にうちこむのみの櫻草
水飯の風正面にこなれゐる
汗にまみれてしずけさにつまづきぬ
灼ける掌らどつぷりと砂の中
真夏空両手に欠けてゐるは城
空氷るただに眠れるのみならず
耳をすまして十月の水打てず
胡桃割る帝釈天の大きな手
脈搏のこんこんと鳴る岩魚釣
草紅葉まなざしだけは人らしく
萍ににんげん拾はれてをりし
重ね着す存念は対岸に伸び
野分なか海に隠した『資本論』
鍵穴にまるい風して卒業す
闇そつともちあげてゐる炎天下
隣の驛までは永遠冬櫻
雪解田の照りまぼろしに張り出さる
風のかたはら拾ひ出すしやぼん玉
風までの距離をどうする浅蜊汁
鴨残る湖にひそんでゐる油断
 




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