五助橋断層とは? わかりやすく解説

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五助橋断層

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/15 00:16 UTC 版)

五助堰堤

五助橋断層(ごすけばし だんそう)は、兵庫県神戸市六甲山地の南麓を北東から南西方向に延びる逆断層[1]である。

概要

六甲・淡路島断層帯の主要断層のひとつ[2]である五助橋断層は、断層の北側が隆起する右横ずれの断層[1]である。 六甲山主稜線の南側は、海側より芦屋断層、五助橋断層、大月断層が並行して存在し、階段状地形となっている。

名前はかつて存在した、五助橋に由来する。

変位量

石屋川支流を横切る場所で約300mの右横ずれ屈曲が確認されていて、これが約20万年前の高位段丘形成より後に生じた変位として、右横ずれ変位速度を約1.5m/千年と推定[3]している。 また、五助谷の露頭において、約3万2千年前の段丘堆積物が約10m変位していることなどから、平均上下変位速度を約0.3m/千年と推定している[3]

過去の活動

阪神・淡路大震災時において、五助橋断層は目立った動きを認められていない[2]が、1596年の慶長伏見地震で動いたのではないかと推定されている[4]

地図

大月断層(水色)、五助橋断層(黄色)のおおよその位置:● (表示環境により位置がズレることがある)

関連項目

参考文献

  1. ^ a b 松山紀香, 岡田篤正, 「空中写真判読による六甲山地南麓部の活断層詳細図」『活断層研究』 1991巻 9号 1991年 p.69-92, 日本活断層学会, doi:10.11462/afr1985.1991.9_69
  2. ^ a b 神戸市役所・建設工学研究所 平成11年7月発行 阪神・淡路大震災と神戸の活断層 p29
  3. ^ a b 地震調査研究推進本部 地震調査委員会 平成17年1月12日 六甲・淡路島断層帯の長期評価について
  4. ^ H8 神戸市:六甲断層帯(神戸市域) 3-1-1 五助橋断層

外部リンク




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