中澤 剛とは? わかりやすく解説

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中澤剛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/03/18 15:32 UTC 版)

中澤 剛(なかざわ たけし)は、日本の陸上自衛官。2010年2月12日現在の階級は1等陸佐

目次

経歴

埼玉県出身。第44普通科連隊連隊長福島駐屯地司令

中部方面総監部防衛部訓練班長、統合幕僚監部防衛計画部計画課業務計画班長[1]、第44普通科連隊長兼福島駐屯地司令[2]などを歴任していた。 2010年3月23日付で陸自研究本部主任研究開発官に異動させる人事を決定。


発言・処分

2010年2月10日宮城県王城寺原演習場で陸上自衛隊と在日米軍との日米共同訓練の開始式で、陸上自衛隊を代表して日米同盟の重要性を訓示する中で「同盟というものは、外交や政治的な美辞麗句で維持されるのではなく、まして『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されるものではない」と発言した[3][4]。この発言を受けて陸上幕僚監部広報室は、「鳩山総理を含め特定の政治家や政治家の発言を引用したり批判したりしようとしたわけでなく、訓練を通じて現場の信頼関係を築くことの重要性を説いたつもりだ」と説明を行った[3]。「文民統制の観点から問題がある」として、北沢俊美防衛大臣から12日に文書注意(懲戒ではない)[5]

処分に対する批判

退役自衛官の評論家潮匡人は、今回の処分について、中澤連隊長は首相職としての首相に欠礼分けではないのに属人的に鳩山首相への尊重を求めることは、憲法違反であり人権侵害であるなどと述べている[6]。また関連して、鳩山総理のオバマ大統領への「トラスト・ミー」発言については「仮に同盟が「外交や政治的な美辞麗句で維持されるもの」なら、自衛隊も在日米軍も無用の長物となる」と批判している[6]

激論ムック編集長の西村幸祐は連隊長の昇進に影響を与える文書処分を撤回させるために国民は声を挙げるべきである旨を述べている[7]


関連項目

参考文献

脚注

  1. ^ 2007年(平成19年)3月28日から。[1]
  2. ^ 2009年(平成21年)3月24日から。[2]
  3. ^ a b 「信頼してくれ、では同盟維持できない」陸自連隊長発言”. 朝日新聞. (2010-02-11). http://www.asahi.com/seikenkotai2009/TKY201002100509.html 2010-02-12 閲覧。 
  4. ^ “首相批判”の訓示 陸自指揮官を処分へ”. 日テレNEWS24. (2010-02-12). http://news24.jp/articles/2010/02/12/04153452.html 2010-02-12 閲覧。 
  5. ^ 仙石恭 (2010-02-12). “陸自連隊長発言:防衛省が文書で注意処分”. 毎日新聞. http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100213k0000m040103000c.html 2010-02-12 閲覧。 
  6. ^ a b 潮匡人 (2010-03-04). “【40×40】潮匡人 史上最低の文民統制”. 産経新聞. http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100304/plc1003040750008-n1.htm 2010-03-04 閲覧。 
  7. ^ 【ニュース Pick Up】文民統制と言論弾圧[桜H22/3/5]. 日本文化チャンネル桜. http://www.youtube.com/user/SakuraSoTV?gl=JP&hl=ja#p/u/2/ac0BPfWdgOY 2010-03-06 閲覧。. 
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