中木健二とは? わかりやすく解説

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中木健二

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/26 21:55 UTC 版)

中木 健二(なかぎ けんじ、1982年[1] - )は、日本のチェロ奏者。

略歴

3歳からチェロを始め、愛知教育大学附属岡崎小学校愛知教育大学附属岡崎中学校卒業、大学は東京芸術大学に進み、その後2003年にパリ国立高等音楽院チェロ科に入学、2007年に卒業。フランス留学はロームミュージックファンデーションの奨学生としてであり、パリ国立高等音楽院の卒業ではプルミエ・プリ(一等賞)および審査員特別賞を与えられている。2009年にはスイス・ベルン高等音楽院ソリスト・ディプロマコースを卒業。その間にまた、04年より6年間イタリアのキジアーナ音楽院夏期マスタークラスでA.メネセスのクラスを受講し、最優秀ディプロマを取得している。2010年からのフランス国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団首席奏者などを経て2014年4月帰国、ソリストおよび室内楽の演奏活動を始める。紀尾井シンフォニエッタ東京メンバー。東京藝術大学音楽学部准教授[2][3][4][5]

これまでにチェロを久保田顕、林良一、河野文昭、向山佳絵子、P.ミュレール、A.メネセスの各氏に、室内楽を松原勝也、岡山潔、B.パスキエ、C.イヴァルディ、F.サルク、E.ル・サージュの各氏に師事[4]

使用楽器はNPO法人イエロー・エンジェルより貸与されている1700年製ヨーゼフ・グァルネリ[4]

受賞歴

  • 2005年:第5回ルトスワフスキ国際チェロ・コンクール第1位、ポーランド放送局賞を受賞、EMCY賞を受賞、第16回FLAME音楽コンクール(フランス)優勝
  • 2008年:第1回Note et Bien国際フランス音楽コンクールでグランプリ、ならびにドビュッシー特別賞、ブーレーズ特別賞を受賞
  • 2009年: E.Tschumi音楽賞を受賞
  • 2010年:ラファエル弦楽四重奏団としてボルドー国際弦楽四重奏コンクール第2位

録音

  • 「美しき夕暮れ」(2013年10月、キングレコード
  • 「J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲」(2016年11月、キングレコード、「レコード芸術」誌・特選盤[6]
  • 「ラ・フォリア~狂気のチェロ」(2024年11月、キングレコード)

その他

  • 2016年から毎年3月、山形県上山市の「上山音楽祭 ル・シャトーかみのやま」で音楽監督・講師を務め、妻の永田美穂[7]とともに公開レッスンやコンサートを行っている。[8]

脚注

  1. ^ 『市政だより OKAZAKI』2014年7月1日号、8頁。
  2. ^ 岡崎市総合政策部広報課編『岡崎市制100周年記念誌 新たな100年に向けて』岡崎市役所、2017年7月、36頁。 
  3. ^ 銀座王子ホール・トピックスインタビュー・中木健二 一問一答2019年8月24日閲覧
  4. ^ a b c Kenji Nakagi OfficialWeb・プロフィール2019年8月24日閲覧
  5. ^ 日本チェロ協会・ 演奏家(プロ活動) > 中木 健二2019年8月24日閲覧
  6. ^ Ontomo Village
  7. ^ 上山市報(令和6年5月号)”. 上山市. 2025年3月27日閲覧。
  8. ^ Instagram”. www.instagram.com. 2025年3月3日閲覧。

外部リンク




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