上善水の如しとは? わかりやすく解説

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上善(じょうぜん)水(みず)の如(ごと)し

読み方:じょうぜんみずのごとし

《「老子」八章から》最高の善は水のようなものである万物利益をあたえながらも、他と争わずに従って形を変え、自らは低い位置身を置くという水の性質を、最高の善のたとえとしたことば。


上善水の如し

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/12 03:14 UTC 版)

上善水の如し(じょうぜんみずのごとし)、上善如水(じょうぜんじょすい)は、古代中国故事成語。出典は老子第八章。最高ののようなものであるという意[1]

概要

出典

老子道徳経第八章からの言葉である[2]

解釈

金谷治は以下の様に評している[3]

「上善水の如しで」で、水の性質を模範とする言葉は、『老子』のなかではほかにもみえる。水の低いほうに流れて従順柔弱で争わないところに人勢の模範をとるのであって、『老子』の処世哲学が「濡弱謙下」などと評される(『荘子』天下篇)のと合致する。『老子』の特色がそこにみられるのでろう。

使用例

黒田官兵衛は、この言葉にちなんで自らを如水と号したとされ[4](諸説あり)、黒田官兵衛の水五訓はこの言葉と通ずる[5]

角福戦争で敗れた福田赳夫は、1972年自由民主党総裁選挙の翌朝に上善如水と揮毫していた[6]

白瀧酒造で製造されている酒の商品名はこの言葉から。社長は会社の理念はこの言葉としている[7]

脚注

  1. ^ デジタル大辞泉. “上善水の如し(ジョウゼンミズノゴトシ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2023年7月17日閲覧。
  2. ^ 老子道徳経8章-上善は水のごとし【早島天來の読み解く現代の老子】”. tao-academy.jp. 2023年7月17日閲覧。
  3. ^ 金谷治『老子』(講談社〈講談社学術文庫 1278〉、1997年)
  4. ^ 東洋的サーバントリーダシップ「上善は水のごとし」”. 識学総研 (2022年1月22日). 2023年7月17日閲覧。
  5. ^ 第七十五回「仏の心:裏面」~水のごとく、柔らかく | 統国寺”. 2023年7月17日閲覧。
  6. ^ 小泉純一郎と野党の脱原発連合を演出した「角栄の愛弟子」(常井 健一) @gendai_biz”. 現代ビジネス (2018年5月26日). 2023年7月17日閲覧。
  7. ^ Nippo, The Niigata. “<4> 白瀧酒造(湯沢町) 高橋 晋太郎社長 | 魚沼 酒人考 | 未来のチカラ in 魚沼 | 新潟日報デジタルプラス”. www.niigata-nippo.co.jp. 2023年7月17日閲覧。


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