三社祭礼囃子とは? わかりやすく解説

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三社祭礼囃子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/31 00:43 UTC 版)

三社祭礼囃子
三社祭礼囃子を奏でる人々
(2018年4月8日撮影)
囃子

三社祭礼囃子(さんじゃさいれいばやし、英語: Sanja Sairei Bayashi)は、遠州横須賀三熊野神社大祭静岡県掛川市西大渕)にて囃される祭り囃子である。

静岡県無形文化財第一号に指定されている。

三社祭礼囃子のはじまり

江戸時代、横須賀藩の第14代藩主西尾忠尚(1689~1760)が参勤交代で江戸に在った時、その家臣に江戸の祭礼囃子(江戸で風靡されていた葛西囃子)を習い覚えさせ、遠州横須賀に伝え、古来のものも取り入れて独特の名調子を作り出したものと伝わる。

「三社祭礼」とあるが、これは三熊野神社が地元で「三社さま」と称されていたことによるもので、浅草三社祭と直接の関係があるわけではない。

町方有志の心意気

天保年間、町方有志が江戸に出赴き習い直し囃子の乱れを正した。 更に明治初期にも再び有志が江戸に足を運び技を鍛え、現在に伝わる三社祭礼囃子(藝能横須賀囃子)が完成されたと伝えられている。

曲目

三社祭礼囃子を奏でる人々(2014年4月5日撮影)

道中囃子と称し、祢里引き回しの際に囃される。類いまれな調子であり引き手と祢里に独特な動きを与える。

  • 大間(おおま)
  • 屋台下(やたした)※1部の地域「やたいした」とも言う。
  • 馬鹿囃子(ばかばやし)


役太鼓と称し、神前および各町会所(総代前)にて囃される。明治期以前は神前と城主のみに対して囃されていた。儀礼太鼓とも言った。横須賀13ヶ町それぞれ特有(固有)の役太鼓を囃す。

  • 昇殿(しょうでん)
  • 鎌倉(かまくら)
  • 四丁目(しちょうめ)

囃子道具

三社祭礼囃子を奏でる人々(2018年4月8日撮影)
  • 小太鼓2
  • 大太鼓1
  • 摺金1
  • 笛2

踊り

三社祭礼囃子のひょっとこ(2018年4月8日撮影)
  • ひょっとこ
  • おかめ
  • 般若(馬鹿囃子のみ)

その他

三社祭礼囃子を奏でる人々(2015年4月4日撮影)

三社祭礼囃子は袋井掛川など周辺地区の祭礼にも伝わり、二輪屋台とともに静岡県中東遠地区の祭礼の特徴となっている。これらの地区では、それぞれ独自に発展し異なる曲目・調子を持つ。

三社祭礼囃子は昭和30年11月1日静岡県無形文化財第一号に指定されている。

昭和31年1月、横須賀町(現静岡県掛川市横須賀)の町長名により保存会結成のための会合が開かれ、同年3月『三社祭礼囃子保存会(さんじゃさいれいばやしほぞんかい)』が発足した。

外部リンク

遠州横須賀 三社祭礼囃子保存会 - ウェイバックマシン(2019年1月1日アーカイブ分)

関連項目





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