ロシアによる政治介入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/06 13:25 UTC 版)
ロシアによる政治介入(ろしあによるせいじかいにゅう)とは、ロシア連邦またはその関連主体が、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などの手段を用いて他国の政治に影響を及ぼそうとする行為をいう。
日本
2025年参議院選挙での介入疑惑
第27回参議院議員通常選挙ではSNSでロシアのプロパガンダメディアとされるスプートニクや、ボットによる選挙介入が指摘された[1][2][3]。X(旧Twitter)ではニュースまとめサイト「Japan News Navi」とそれを拡散するボットアカウントが、運営ルール違反を理由に相次いで凍結された[4][5][6]。
この選挙で初当選した参政党のさやは選挙期間中にスプートニクの取材を受けていたことが波紋を呼び[7][8]、複数の報道機関が「ロシアからの選挙介入疑惑」について専門家や政府関係者の見解を交えて報じた[1][9][10]。
JICAデマ・国際開発協力への批判
政府の調査によりスプートニクやプラウダといったロシアのプロパガンダメディアが国際開発協力を批判する情報操作を行なっていることが発覚した[11]
アメリカ
欧州
ルーマニア
イギリス
ドイツ
関連文献
- 長迫智子、小谷賢、大澤淳『SNS時代の戦略兵器 陰謀論:民主主義をむしばむ認知戦の脅威』ウェッジ、2025年1月24日。ISBN 978-4863102910。
- 雨宮純、上野庸平、岡部友樹、烏谷昌幸、辻隆太朗、長迫智子、真殿琴子、水野俊平「認知領域の戦いで武器化される陰謀論(長迫智子)p193-208、中南米に広がる偽情報と陰謀論ネットワーク(長迫智子)p220-235」『社会分断と陰謀論:虚偽情報があふれる時代の解毒剤』文芸社、2025年5月15日。 ISBN 978-4286262833。
脚注
出典
- ^ a b “参政党「ロシアの選挙介入」疑惑で混乱 候補がロシア政府系メディア出演”. 日本経済新聞 (2025年7月16日). 2025年7月22日閲覧。
- ^ “参院選2025:官房副長官「我が国も影響工作の対象に」 SNSに外国介入? 懸念増”. 毎日新聞 (2025年7月20日). 2025年11月6日閲覧。
- ^ “【書評】『認知戦 悪意のSNS戦略』〜日本も遂にターゲット、民主主義を危機に陥れる第6の戦場のリアル〜”. Japan Business Press (2025年9月10日). 2025年11月6日閲覧。
- ^ “日本でも選挙介入? 米機関「親ロシア」認定したアカウントも凍結”. 毎日新聞 (2025年7月18日). 2025年11月6日閲覧。
- ^ “ロシア製botによる世論操作に関与? 「Japan News Navi」など複数のXアカウントが相次ぎ“凍結””. ITmedia (2025年7月16日). 2025年11月6日閲覧。
- ^ “参院選でロシアが世論操作?指摘出てネット騒然 総務省「確かめるのは難しく、最後は政治的判断」”. J-CAST ニュース. ジェイ・キャスト (2025年7月17日). 2025年7月22日閲覧。
- ^ “参政党・神谷代表の「親露発言」がロシアの工作を招いた? 専門家は「欧米ではスプートニク=スパイは常識」「ロシアにとって他国で反リベラル政党が台頭することは国益」”. デイリー新潮 (2025年7月17日). 2025年11月6日閲覧。
- ^ “参政党候補の動画で波紋 ロシアのスプートニク、どんなメディア?”. 毎日新聞 (2025年7月16日). 2025年11月6日閲覧。
- ^ “ロシアがSNSで選挙介入? 広がる懸念、専門家や政府の見解は”. 朝日新聞 (2025年7月19日). 2025年11月6日閲覧。
- ^ “候補者がロシアメディア出演 参政党、無断許可の職員に辞職勧告”. 毎日新聞 (2025年7月15日). 2025年11月6日閲覧。
- ^ Inc, Nikkei (2025年10月6日). “ロシア「国際協力」で日本に情報操作 途上国支援、SNSで批判あおる”. 日本経済新聞. 2025年10月17日閲覧。
関連項目
- 外国勢力の選挙介入
- 親露
- 親露勢力の一覧
- 認知戦#ロシア連邦
- ワクチン忌避#情報戦
- 政権交代へのロシアの関与
- インターネットによる若者の過激化
- ロシアのネット工作部隊
- ロシア政府のプロパガンダ#ソーシャルメディアの利用
- 積極工作
- カテゴリ:ロシアによる外国選挙介入
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